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秋だけやおへんで 「青もみじ」人気、初夏の古都の魅力PR “閑散期”におこしやす

2018/05/18
新緑がまぶしい北野天満宮の青もみじ=4月26日、京都市上京区

 紅葉の名所として毎年秋に多くの観光客でにぎわう京都で、まだ紅葉せず初夏の青々とした「青もみじ(カエデ)」が人気を集めている。この時期にしか見ることができない「新緑の世界」を満喫してもらおうと、各寺社は青もみじの特別拝観を実施。旅行会社もツアーを組んでおり、関係者は「美しさは秋だけではない」とPRに力を入れている。(桑村大)

 新緑が美しい5月。紅葉の名所・東福寺(京都市東山区)の境内では、約2千本のモミジが初夏の日差しに照らされ、その葉は透き通るような輝きを放っている。千葉県市川市の主婦、門田瑞穂子さん(46)は「紅葉のイメージが強かったので新緑の青もみじは新鮮です」と感動した様子で話す。

 同寺では、約10年前から、初夏に訪れる拝観者数が約3倍増加した。爾英晃(そのえいこう)法務執事は「青もみじは、初めの淡い黄緑色から深緑へ変化する。いつ見ても美しい」と魅力を語る。

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 「青もみじ」は平成21年、JR東海の「そうだ 京都、行こう。」キャンペーンで紹介されたことから、京都での人気が高まり始めた。この年以降、京都に青もみじ狩りに訪れる観光客数は増加傾向で、各旅行会社も新緑が美しい名所をめぐる「青もみじツアー」を次々と企画している。

新緑が鮮やかな東福寺の青もみじ=5月11日、京都市東山区

 こうした背景には、桜と紅葉の時期に特に混雑する京都の観光事情もある。京都市が実施した調査によると、同市を訪れる月ごとの観光客数は3、4月にピークを迎えて夏に向かって減少。再び10、11月に向けて増加する。

 6月末まで楽しめる青もみじをPRすることで、ピーク時と比べて閑散期となる5、6月にも観光客を呼び込む狙いがあり、JR東海の担当者は「どの季節でも十分な魅力があることを伝えたい」と語る。

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 各地の寺社も次々と特別拝観を受け入れている。約350本のモミジが境内に並ぶ北野天満宮(同市上京区)は、紅葉シーズンのみ公開していた「もみじ苑」を27年から初夏にも公開している。

 さらに、観光客が足を運びにくい同市周辺部にも青もみじ効果は波及している。地元で「モミジ寺」として親しまれている光明寺(こうみょうじ)(京都府長岡京市)は昨年から大型バスのツアー客が急増。以前の5倍近い1日あたり約千人の参拝者が訪れるようになった。

 光明寺本山部の坂口直典(じきてん)課長は「青もみじが知られるようになって多くの方に参拝いただき、本当にありがたい」と話している。

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