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タトゥーの訪日客でも共同浴場OK 安心お宿荻窪店の挑戦

2016/09/14
「当ホテルは、デザインタトゥーがある方でもご利用いただけます」と記した看板

タトゥーの方も入浴OK。訪日外国人旅行客(インバウンド)受け入れに積極的な豪華カプセルホテル「安心お宿」が、ことし7月に新規開店した通算4店目の荻窪店で、小さめのデザインタトゥーを入れた訪日客なら、どうぞ入浴を、という方針を打ち出した。 

そこを超えないと訪日客に選んでもらえる宿には

安心お宿荻窪店
「当ホテルは、デザインタトゥーがある方でもご利用いただけます」

JR荻窪駅から歩いて2~3分ほどの場所にある、学習塾だった建物を改装した「安心お宿」荻窪店の店頭には、そんな文言を載せた看板が立っている。

入浴施設にカプセル宿泊施設を併用した「安心お宿」は、個室にバスルームはない、共同浴場方式。ホテルとはいえタトゥー問題は課題になっている。

旅館業法で、具体的な定めはないが、暴力団関係者を排除する目的で大半の施設は入れ墨・タトゥーを入れた客の利用を断っている。

訪日客のみならず、ファッション性の高いタトゥーを彫る日本の若者も増えているので、議論が起こっている。

例えば「安心お宿」新宿店の場合、利用者の3割を占める訪日客の中には、デザインタトゥーを入れた人も少なくない。シールで隠してもらうことがある。

「宿泊施設併設の温泉でタトゥーのお客さまの入浴にOKを出している例は、知る限りありません。しかし、そこを超えないと訪日客に選んでもらえる宿になれないのでは、と考えました」

こう説明するのは、「安心お宿」を運営するサンザ(本社・東京都新宿区)の安心お宿事業部の松田一宏部長だ。

「安心お宿」は、東京・新宿などターミナル駅近くを中心に展開。都心で遅くまで働して終電を逃した人たちの一夜の休息の場であり、ホステルスタイルに慣れた訪日客らの手軽な宿泊施設でもある。

特に最近は、東京・浅草の日本文化体験スタジオと連携したサムライ体験の提供など、訪日客を迎えるのに工夫を凝らしている。

初の郊外型店舗だからこそ挑戦

そんな「安心お宿」にとって、住宅街の荻窪店は、初の「郊外型店」。終電を逃すことなく無事に帰宅した人たちは通り過ぎていく。従来型店とは異なる性格を生かすため、訪日客の受け入れに重点を置くことにした。

松田部長が続ける。

カプセル型のベッド

「荻窪はJRと東京メトロ丸ノ内線が乗り入れています。しかも新宿、銀座、東京の各駅にもつながっている特にメトロは始発・終着駅なので、FIT(個人旅行客)にも利用しやすいはずです」

そして、訪日客を積極的に迎える上で、デザインタトゥーをタブー視することなく、迎え入れる方針を決めた。

来年4月以降に評価

荻窪店周辺には大正時代から建つ住宅などもある。日本の歴史文化に関心のある訪日客が、滞在しながら周辺地域を楽しめるはずだと松田部長は考えている。杉並区も訪日客誘致に積極的で、近隣の商店街も訪日客の受け入れに理解がある。もしかしたら、東京・谷中のように、街ぐるみで訪日客を受け入れてくれるかもしれないという期待もある。

安心お宿荻窪店の共同浴場

今のところ「中華系のお客様が中心だからか、タトゥーのお客様はいらしてません」と後藤真男支配人。オンラインの宿泊予約は実績が出るまでに半年はかかるという。訪日客の宿泊実績が積み重なり、このタトゥー受け入れがどう評価されるか。後藤支配人も松田部長も判断は、来年4月以降だと考えている。

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