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スーパーあずさE351系、16日ラストラン 17日からダイヤ改正「走ってくれてありがとう」

2018/03/16

 中央線の新宿-松本間を走る特急「スーパーあずさ」の車両として、長年親しまれた「E351系」が、17日のダイヤ改正で定期運行を終える。平成5年12月から四半世紀近くの間、慣れ親しまれてきた車両だけに、引退を惜しむ声は引きも切らない。16日はラストランを見届けるため、大勢の鉄道ファンらが駅のホームに殺到することが予想される。(三宅真太郎)

 解体「寂しい」

 運行終了を翌日に控えた15日午前11時過ぎ、JR松本駅の3番線ホームには、発車を待つ「スーパーあずさ14号」の姿があった。昨年12月に導入された新型車両「E353系」にも継承された伝統の紫色「あずさバイオレット」がまぶしい。ホームには、鉄道ファンらが集まり、熱心にシャッターを切っていた。

 東京都内の大学に通う丸山晃平さん(20)は、あえて北陸新幹線に乗らず松本経由で東京に戻ることにした。「役目を終えたら解体されると聞いている。寂しいです」と話していた。

 「ありがとう」

 E351系は、5年12月に営業運転を始めて以降、「スーパーあずさ」として運行された。最高速度はE353系と同じ時速130キロで、山梨や長野の山あいを走行するときに速度を上げるため、カーブを通過する際に車両を傾けて遠心力を緩和させる「制御付き自然振り子装置」を装備していた。

ホームには、スーパーあずさの「E351系」を撮影しようと、多くの鉄道ファンらが集まった=15日、JR松本駅

 当時としては画期的なシステムだったが、乗客の中には「揺れて乗り物酔いをする」との不満も出ていた。新型車両のE353系では、「空気ばね式車体傾斜装置」や「フルアクティブサスペンション」といった新たな制御技術が導入され、車両の最大傾斜は5度から1・5度まで軽減された。

 6年から約3年間、スーパーあずさのE351系を運転していた長野市在住の笠井康晴さん(44)は「険しい山間部を24年間も一生懸命走ってくれてありがとうと伝えたい」と話す。「E351系は、新型車両の最新技術の原点といってもいい。E353系には、あずさの歴史をつないでいってほしい」と期待していた。

 記念入場券に残り

スーパーあずさの新型車両「E353系」=平成29年11月22日、JR松本駅

 JR東日本長野支社によると、E351系は16日で定期運行から姿を消し、順次廃車される。内装なども老朽化しており、ほかの路線に転用される予定もないという。同社は今月9日、「ありがとうE351系記念入場券」(硬券)を県内5駅で発売した。一部駅では売り切れたが、松本、岡谷の両駅ではまだ残りがあるそうだ。

 E351系のラストランは、松本発が16日午後6時35分、新宿発が同8時。ホームで見届ける際は、くれぐれも安全第一で。

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