Logo sec

民泊業務、ホテルが鍵受け渡しなど一部代行 相乗効果狙いスクラム

2018/03/15
民泊の一部業務を代行する「ホテル末広」の西沢光時社長(左)=2月、東京都大田区

 住宅に旅行者を有料で泊める「民泊」が6月に全国解禁されるのを前に、宿泊者への鍵受け渡しなどの一部業務を東京都大田区のホテルが代行する異例の取り組みが注目を集めている。ライバル関係とみられがちなホテルと民泊だが、「多様なニーズに応えるには協力も必要」との思いからスクラムを組んだ。

 ホテルは、JR蒲田駅前の「ホテル末広」。大田区は2016年1月から政府の国家戦略特区制度を活用した「特区民泊」を展開しており、宿泊者本人かどうかを対面で確認するようガイドラインで指導している。ホテル末広は、民泊仲介業「百戦錬磨」(仙台市)の委託を受け、周辺の約20室について、パスポートを使った本人確認や鍵渡しなどのフロント業務を代行。民泊の利用者がホテル内の有料の浴場を利用することもあり、相乗効果が生まれつつある。

 社長の西沢光時さん(48)は、以前は民泊の導入に反対の立場だった。自治体の許可を得ないヤミ民泊が多く「経営者が誰なのか、消防設備は十分なのかなど、実態が見えないのは危険」と感じていたのだ。

 その一方で、インターネットカフェにシャワー室ができたり、カプセルホテルに女性客が集まるようになったり「宿泊の形態が多様化しつつある」とも実感。増加傾向にある空き家を活用しようという民泊の発想はむしろ自然で、ホテル・旅館側も商機と捉えるべきではないかと考えるようになったと明かす。本人確認を徹底することで家主や周辺住民の安全確保にもつながるとしている。

 百戦錬磨は、他のホテル・旅館の経営者にも民泊物件の鍵管理や清掃の代行を提案するなど、連携を模索する。担当者は「大人数で一つの部屋に泊まりたいと考える外国人旅行者は多い。ホテル経営者が周辺で民泊を運営し、大人数の客は民泊に宿泊してもらうといったスタイルがあってもいい」と話した。

あわせて読む

「宿泊」の記事をもっと見る

ホテル

もっと見る
「ホテル」の記事をもっと見る 「民泊」の記事をもっと見る

規制緩和

もっと見る
「規制緩和」の記事をもっと見る

旅行業

もっと見る
「旅行業」の記事をもっと見る

大田区

もっと見る
「大田区」の記事をもっと見る

百戦錬磨

もっと見る
「百戦錬磨」の記事をもっと見る