Logo sec

クルーズ船の訪日客増加、にぎわう港町 飛行機・鉄道との連携商品も活況

2018/01/27

 クルーズ船による訪日客が年々増加する中、各地の港がにぎわいを見せている。日本海側の複数の港を結ぶ船旅や、飛行機や鉄道と組み合わせた商品も人気だ。今後も増加傾向は続く見通しで、クルーズ需要を取り込む動きは広がりそうだ。

横浜港に停泊するクルーズ船=2017年12月

九州で急増

 外国船の寄港でひときわ勢いがあるのが九州だ。国土交通省九州地方整備局によると、2016年の九州(山口県・下関港を含む)への入港数は715回で、13年の約6倍。港からの入国者は約194万人となり、空港からを上回った。

 その多くは中国から。九州は地理的に近く、長期休暇を取りにくいといわれる中国人が旅程を組みやすいためというが、担当者が「なぜこんなに急激に増えたのか」と戸惑うほどだ。各港では大型化する客船用に岸壁を延長したり、新たに旅客ターミナルビルを整備したりと対応に追われている。

 過去には10年以上も寄港数全国1位を誇った横浜港。15年以降はその座を明け渡しているが、17年は過去最多を更新し、需要は着実に取り込んでいる。

 横浜市によると、羽田空港から空路で入国した外国人が客船に乗る「フライ&クルーズ」に適しているのが理由だという。国内船の寄港数は今でもトップで、担当者は「横浜港には伝統があり、今も日本を代表するクルーズポートだ」と胸を張る。

定期の周遊

 日本海側の港を定期的に周遊する「インターポーティング」と呼ばれる商品も登場。福岡県・博多、京都府・舞鶴、石川県・金沢などと韓国・釜山港を結ぶ。複数の港で集客でき、始まった16年はほぼ満席だった。

 金沢港では北陸新幹線の開業も追い風だ。北陸新幹線と船旅を組み合わせた「レイル&クルーズ」が訪日客に限らず、国内でも人気。石川県によると、乗船の前後に周辺に宿泊して観光する人も多く、地元に経済効果をもたらしている。

 国交省によると、16年の訪日クルーズ客は199万人で、政府は20年に500万人との目標を掲げる。担当者は「日本各地が選んでもらえるような港になってほしい」と話した。

あわせて読む

「中国」の記事をもっと見る

クルーズ船

もっと見る
「クルーズ船」の記事をもっと見る

横浜市

もっと見る
「横浜市」の記事をもっと見る

旅行業

もっと見る
「旅行業」の記事をもっと見る 「九州」の記事をもっと見る