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急成長渡航先ランキング 大阪、2年連続で世界一

2017/11/06

 訪日外国人客(インバウンド)が増え続けている大阪。その伸び率が2年連続で世界ナンバーワンだったことが明らかになった。クレジットカード運営の米マスターカードが9月に発表した「2017年度世界渡航先ランキング」によると、渡航者数の成長率を比較する「急成長渡航先ランキング」で大阪が1位に輝いた。

インバウンド4.5倍

大阪・道頓堀に集まった訪日外国人客ら=平成28年2月、大阪市中央区(恵守乾撮影)

 調査は世界132都市を対象に、ビジネスや観光で訪れた1泊以上の旅行者数などを集計。2011年から毎年公表されている。

 急成長渡航先ランキングは、09年から16年にかけての渡航者の年平均増加率を比較した。

 1位の大阪は、前々回調査(14年度、15年の予想値込み)では19・8%で4位だったが、前回(15年度、16年の予想値込み)は24・2%で1位。09~16年の7年間通算では、インバウンドが4・5倍に増えた。

 6位の東京は、前々回は14・6%で8位、前回は18・5%で5位だった。

 トップ10のうち7都市をアジア勢が占めた。ただ、中国は、前回調査で成都(せいと)、西安(シーアン)、廈門(アモイ)の3都市がトップ10入りしたが、今回は成都だけとなり、後退した格好だ。韓国で最も人気の高いソウルは12・8%で、トップ10圏外にとどまった。

渡航者数は大阪17位

 一方、各都市への渡航者数(16年実績)のランキングには、トップ10にアジア5都市がランクインした。

 東京は9位となり、2014年の19位、15年の11位から着実に上昇してトップ10入りを果たした。

 大阪は17位。ローマ(イタリア)の709万人に次ぐ698万人だった。14年の37位、15年の25位から大きくジャンプアップ。実数では東京に及ばないものの、大阪市の人口(約271万人)と比較して2・5倍の来訪があった計算だ。

 また、今回の調査は17年の渡航者数上昇率も予想しており、公表されたトップ20圏内では大阪(12・7%増)と東京(12・2%増)の2都市のみ、2桁の大きな伸びを見込んでいる。

アジアで旅行ブーム

 大阪は、なぜインバウンドの増加が世界一になったのか? 大阪府・市が一体となって運営する大阪観光局の溝畑宏局長は、「外国人に満足してもらうため、公衆無線LAN提供、案内標識の設置、店舗の多言語対応などをどの地域よりも強化している。最近はナイトエンターテインメントの展開などで消費の時間軸を伸ばし、楽しむ選択肢を増やしている」と解説する。

 大阪の魅力を海外で、インターネットの旅行サイトやSNS(交流サイト)を活用して効果的に拡散していることも寄与しているという。急成長世界一とはいえ、溝畑局長は「満足していない。これから万国博覧会やIR(統合型リゾート)も誘致する。ハングリー精神をもって取り組んでいく」と意気込んでいる。

 調査結果によると、対象期間の7年間で主要132都市の外国からの渡航者総数は計55・2%増、渡航者による支出総額は41・1%増となり、世界の実質GDPの成長(通算21・8%増)を大幅に上回った。

 渡航が盛り上がっている最大の理由は、新興国で中産階級が拡大し、旅行ブームが起こっているからだという。特に中国、韓国、東南アジア、インドなどで外国への旅行者が急増。渡航先としてもアジア主要都市の人気が高まっている。

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