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運行4年、JR九州の「ななつ星」快走続く

2017/10/17

 JR九州の豪華寝台列車「ななつ星in九州」が、15日で運行4年を迎えた。本州のJR2社が今年投入したライバル列車の追随を受けても、人気に陰りはみられない。沿線住民が手を振って歓迎する

運行4年を迎えた「ななつ星in九州」

“九州流”のもてなしも、旅の感動を大きくしている。一方で、度重なる大規模災害により、運行エリアを制約される困難に直面している。

 ◆みんなが笑顔

 鹿児島県姶良市の思川土手では、日豊線を通過するななつ星に向かって、住民が巨大な手製の旗やタオルを振る光景が日常化している。

  「みんなが笑顔で手を振る様子に感激し、まねしたいと思った」。歓迎のパフォーマンスを始めた村山尚子さん(71)は、こう語った。

 九州新幹線の全線開業時(平成23年)に、趣向を凝らしたパフォーマンスで歓迎する沿線の人々を収めたテレビCMに触発されたという。その行動に、鉄道ファンなども加わるようになった。村山さんは「旅の思い出にしてもらい、九州の良さを広く伝えてほしい」と語った。

 福岡県うきは市では、いつもそろって手を振る保育園児に応え、列車が徐行したり近くの駅に停車したりするようになった。ある利用客は「人の温かみに触れ心が通じ合えた気がした。ななつ星の究極の目標に触れた気がする」と、JR九州にお礼の手紙を送った。

 ◆横断ルート不通

 周遊型の豪華列車ではJR東日本が5月に「トランスイート四季島」を、JR西日本が6月に「トワイライトエクスプレス瑞風」をデビューさせた。いずれも好評を博しているが、ななつ星に目立った影響は出ていない。今年10月~来年2月出発分の予約倍率は約16倍。前期の約22・5倍から低下したが、運行日数が増えたためで、申込件数は3700件台の横ばいとなっている。

 ただ、昨年4月の熊本地震と今年7月の九州北部の豪雨で、熊本県内の豊肥線と大分県内の久大線がそれぞれ被害を受けた。九州を横断するルートは断たれたまま。さらに、9月の台風18号による日豊線の被災で東海岸縦断もできなくなった。ななつ星は今、九州の西側地域のみでの周遊を余儀なくされている。

 JR九州は、来年3月から阿蘇と由布院への立ち寄りを復活させた新ルートでの運行を目指す。青柳俊彦社長は9月末の記者会見で「目的地が変わって乗客に迷惑をかけている。何としても新ルートでいけるよう頑張りたい」と語った。

 

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