国交省、乗客誤誘導のバニラ・エアに業務改善勧告 担当者を倍増など再発防止策
格安航空会社(LCC)のバニラ・エア(本社・千葉県成田市)が香港から成田空港に到着した乗客を誤誘導、10人が審査を受けずに入国した問題で、国土交通省は6月27日、「誘導態勢が適切に機能していなかった」として業務改善を勧告した。発生翌日に厳重注意したが、昨年4月にも同様のミスを起こしていることから、より重い改善勧告をした。
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バニラは6月23日、1便当たり1人だった誘導担当を2人にするなどの再発防止策を提出。国交省は実施態勢の整備、履行の状況を7月31日までに報告するよう求めた。国交省の佐藤善信航空局長から勧告書を受け取った五島勝也社長は「二重、三重に再発防止策を検討した。勧告に従い、さらに徹底強化する」と述べた。
バニラは今月18日夜、乗客169人中34人を国内線到着口に誘導し、10人が審査を受けずに入国した。