阪神電鉄とJR西日本がホテル開発でタッグ 大阪・福島区で31年春開業へ
阪神電気鉄道(本社・大阪市福島区)とJR西日本(本社・大阪市北区)は5月9日、JR福島駅(大阪市福島区)付近に両社が隣り合って所有する土地(計2584平方メートル)に、ホテルを共同開発すると発表した。今年8月に着工し、平成31年春の開業を目指す。両社によるホテルの共同開発は初めて。
計画地はJR大阪環状線福島駅から徒歩3分。阪神電鉄が1785平方メートル、JR西日本が799平方メートルを所有し、現在はそれぞれ駐車場として使用されている。

建設するビルは地上12階建てで、客室数は約250。ビジネス客に加えファミリー客をターゲットに据えた宿泊主体型のホテルにするという。総投資額は非公表。阪急阪神ホールディングス傘下の阪急阪神ホテルズ(本社・大阪市北区)が運営し、1~3階には富裕層に人気の高級スーパー、阪急オアシス(本社・大阪府豊中市)も出店する。
2020年東京五輪・パラリンピック開催に伴い、今後も訪日外国人の増加やホテル需要の拡大が見込まれ、都市部の宿泊施設不足も懸念されるため、両社で協議してホテル開発を決めた。
福島駅周辺では大和ハウス工業子会社の大和リゾート(本社・東京都江東区)も来年4月、150室のビジネス系ホテルの開業を予定している。