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開園50周年「川崎市立日本民家園」 古民家を堪能…訪日客の人気急上昇、仏ガイド本は3つ星も 

2017/04/02

古民家の野外博物館として昭和42年に開園した川崎市立日本民家園が4月1日に開園50周年を迎えた。開園当初は年間1万4000人ほどだった来場者は、直近では12万人が訪れるほどの人気施設となり、歴史と風情のある日本の古民家が楽しめるとあって、訪日外国人観光客からの人気も急上昇しているという。

福田紀彦市長は記者会見で「来園者は年々増えている。市民の皆さんに改めて、日本の宝が川崎にあることを知ってもらいたい」とアピール。市によると、平成27年発行の仏のガイドブック「ブルーガイドジャポン」で「3つ星」を獲得するなど、外国人にとっても訪れてみたい観光地として認知度が向上してきているという。

25件の文化建造物

201703311715_1-300x0.jpg日本民家園で最も人気のある「信越の村」エリア=いずれも川崎市多摩区

日本民家園は、県内の古民家の国指定重要文化財第1号である伊藤家住宅(麻生区)を市内で保存する活動から始まり、旧伊藤家、旧清宮家(多摩区)、旧野原家(富山県南砺(なんと)市)の3軒を移築して開園。その後整備が進み、現在は国指定重要文化財7件、国指定重要有形民俗文化財1件、県指定重要文化財10件、市指定重要歴史記念物7件の計25件の文化建造物を有するまでに規模を拡大した。

日本民家園では50周年を記念して、さまざまな行事を開催することにしている。4月29日には、園内の旧「船越の舞台」で、施設を支えてきた市民とともに「祝いの木遣(や)り歌」や「菅の獅子舞」などを盛り込んだ伝統芸能公演「祝」を開催する。

また、同日から11月26日までの間、リニューアルした本館企画展示室で、開園当初の写真などの資料や50年の歩みを楽しく知ることができるすごろくコーナーなどを設ける記念特別展「日本民家園“今昔”ものがたり」を開催する。ゴールデンウイーク中には、ベーゴマ大会など「こどもまつり」も行う予定だ。

4カ国語でガイド

一方、増加する訪日外国人観光客への対応として、4月1日から無料アプリをダウンロードすると、園内の古民家の間取り図や貴重な古写真などを見ながら解説が聞ける、4カ国語対応の音声ガイドサービスも提供する。

開園時間は、3~10月が午前9時半~午後5時、11~2月が午前9時半~午後4時半。休園日は月曜日(祝日の場合は開園)と祝日の翌日(土日の場合は開園)、年末年始。

入園料は大人500円、高校・大学生300円、65歳以上300円(市内在住者は無料)、中学生以下無料。最寄りは小田急線向ケ丘遊園駅で日本民家園まで徒歩13分。問い合わせは、川崎市立日本民家園(電)044・922・2181。

                  ◇

伊藤家住宅 川崎市教育委員会によると、多摩丘陵南西部の金程村(現・川崎市麻生区金程)の農家で、江戸時代には名主だったと伝えられる。建築年代を示す資料はないが、17世紀末から18世紀初めごろの建築と推定されている。県内では多摩丘陵地方に多く分布する入母屋造りの草ぶき屋根で、古民家特有の閉鎖的なたたずまいを見せる。江戸中期の中層農家の標準的な遺構として貴重なものとされている。

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