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アスリートの英会話を支援 語学学校と競技団体が相次ぎ提携

2017/03/25

2020年の東京五輪・パラリンピックなどに向け語学学校と競技団体が提携し、選手の英会話力を支援する動きが出ている。国際試合で言葉の不安をなくし、実力を発揮してもらうのが狙いだ。学校側は実績を積み上げながら、個人、企業に続く新たな市場開拓を目指す。

英語は筋トレ

201703221715_1-300x0.jpg英語学習の提携で記者会見する(左から)ラグビーの大野均選手、イーオンの三宅義和社長ら=東京都内

英会話学校大手、イーオン(本社・東京都新宿区)は、19年に日本で開催されるワールドカップ(W杯)を控えた日本ラグビーフットボール協会(事務局・東京都港区)と、英語学習のオフィシャルサポーター契約を結んだ。

男女の日本代表選手向けに今後、空港やホテルでの会話や競技用語、海外メディアとのやり取りなどを盛り込んだ専用テキストを作成する。スマートフォンを使った無料レッスンを提供し、合宿所に講師の派遣も計画している。

これまでに蓄積した企業研修のノウハウを生かす。同社の三宅義和社長は「英会話の学習は『筋トレ』と同じ。忙しい代表選手も隙間の時間を使って続ければ、必ず上達する」と指摘する。

世界で勝つため

ラグビー協会の坂本典幸専務理事は「コーチや外国人選手とのコミュニケーションのほか、国際試合ではレフェリーとの会話も英語。世界で勝つために英会話力は必要」と強調した。

テキストは今年夏までに完成させる予定。選手がけがをして病院に行ったとき、医師に症状を伝える会話を含め、遠征時にも使える内容にする。

担当者は「15年のW杯での活躍で注目を集めたラグビーを手始めに、他の競技団体とも提携を進めて顧客拡大につなげたい」と話している。

日本代表として活躍してきたベテランの大野均選手は「スマホのレッスンは遠征先での移動中に使えそうで楽しみ。英語は(引退後の)セカンドキャリアにも役立つので、しっかりやりたい」と期待していた。

レガシーに

201703221715_2-300x0.jpg「U18セレクトキャンプ」で英会話を学習する若手女子アイスホッケー選手たち=北海道苫小牧市

既に来年の平昌五輪への出場を決めた女子アイスホッケー。その競技団体の日本アイスホッケー連盟(事務局・東京都渋谷区)と語学トレーニングのパートナーシップ契約を結んでいるのは、世界的な語学学校の日本法人「イー・エフ・エデュケーション・ファースト・ジャパン」(本部・東京都渋谷区)だ。

16年4月からオンラインレッスンを提供しており、11月には北海道苫小牧市で開かれた若手女子の合宿「U18セレクトキャンプ」に講師を派遣。競技用語の発音練習、海外選手との交流に役立つ趣味や食べ物などの話題づくりを約30人の選手が体験した。

同社は、東京五輪・パラリンピックで大会関係者らに語学トレーニングを提供するオフィシャルパートナー。担当者は「ボランティアなどにも幅広く支援し、日本人の英語コミュニケーション能力を東京五輪のレガシー(遺産)にしたい」と意気込んでいる。

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