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ビジネスでもカプセルでもない“第3のホテル”「ファーストキャビン」 関西鉄道会社から相次ぐラブコール

2017/02/20

訪日外国人の増加によりホテルの客室不足が慢性化する関西の都市部で、引っ張りだこの会社がある。ビジネスホテルより低価格ながら、プライバシーなどに配慮した「キャビンホテル」を展開する「ファーストキャビン」(本社・東京都千代田区)だ。鉄道会社と提携し、次々と“一等地”にホテルを開業する。ほどほどの部屋を、手軽に設置するビジネスモデルが注目されている。(阿部佐知子)

阪神、京福、JRが相次ぎ参入

201702201153_1-300x0.jpg ファーストキャビンの客室「ファーストクラス」
阪神電気鉄道(本社・大阪市福島区)は、ファーストキャビンとフランチャイズ契約を締結し今年秋、ホテル阪神(大阪市福島区)隣接地に「ファーストキャビン阪神西梅田」(147室)を開業する。このほかにも平成37年までに、沿線を中心に6店程度の展開を計画しているという。

京福電気鉄道(本社・京都市中京区)は今年3月、観光客に人気の嵐山駅直結の商業施設内に開業する。90~100室程度で、7割を女性専用にする予定。嵐山地区にある宿泊施設は高級旅館や高級ホテルが中心で、新たな需要を呼び込みたい考えだ。

一方、JR西日本(本社・大阪市北区)はファーストキャビンと合弁会社を設立。「鉄道のテイストも取り入れる新しいブランドも検討している」(JR西)とし、今年中に1号店を開業する予定だ。

ターゲットは女性、観光客

「ビジネスホテルとカプセルホテルの間」というキャビンホテルは、カプセルホテルと同様に旅館業法上の簡易宿所に分類される。宿泊料金は4000~6000円台とビジネスホテルより抑えている。

ただ、「ファーストクラス」は4.4平方メートル、天井高2.1メートルで、容積は一般的なカプセルホテルの約4倍という。「ビジネスクラス」はベッド1つ分のスペースだが、天井高はファーストクラスと同じで部屋の中で立つこともできる。

内装は飛行機の最上級クラスをイメージ。ビジネス客だけでなく、これまでのカプセルホテルやユースホステル、ドミトリーなどに抵抗のあった女性や観光客にも好評という。

お手軽投資

現在、関西の都市部でホテルの客室は不足気味でビジネスチャンスは広がっているが、「外国人観光客の需要は先が読めない」(関西私鉄幹部)。そうした悩みを解決するのに、投資額が安く、元をとりやすいキャビンホテルはうってつけとみられている。

設置には個室となるコンテナ型のキャビンを並べるだけでよく、既存の建物を活用すれば工期も短くできる。実際、3月開業予定の「ファーストキャビン関西国際空港」は、空港内の複合施設エアロプラザ3階で「ホテル日航関西空港」のレストランなどの一部として使われていたスペースに設ける。

一方、ファーストキャビン側としては、都市部で好立地を確保するためにも鉄道会社と提携するメリットは大きい。21年4月に大阪・難波に1号店を開業。現在東京と関西圏を中心に9店展開するが、いずれも最寄り駅から徒歩5分以内にある。

今年4月までにあと3店を開業し、2022年(平成34年)までに、100店に拡大する計画だ。
 

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