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日用品大手全社が最終益で過去最高 花王は3年連続の最高益 インバウンド需要は継続するも減少

2017/02/16

日用品大手4社の2016年12月期連結決算が2月15日、出そろった。新商品や販売単価の高い高機能品の好調などを背景に、最終利益は花王とユニ・チャーム、ライオンが過去最高を達成した。決算期変更に伴い、4~12月の9カ月決算となった小林製薬も16年3月期の実績を上回り、実質的に過去最高となった。

同日決算を発表したユニ・チャームは、持ち合い株の売却もあり、最終利益が前期比8.9%増の441億円となった。ただ、本業のもうけを示す営業利益は、中国やインドネシアの子供用紙おむつ販売が振るわず、2.1%の微減となった。

最大手の花王は、食器用洗剤の新商品などが牽引(けんいん)し、3年連続の最高益となった。

主力の歯ブラシや大衆薬で高機能品が好調だったライオンは、13期ぶりに過去最高を更新した。

小林製薬は、消炎鎮痛剤などの新商品に加え、既存商品も順調に販売を伸ばし、実質19年連続の最高益となった。

消費の下振れ、インバウンド需要の鈍化が懸念材料

国内での転売目的のインバウンド(訪日外国人)需要は継続しているものの、「想定外に減少」(ユニ・チャーム)し、収益の悪化要因となった。各社、中国向けの越境EC(電子商取引)に取り組むなど対応に追われた。

その中で、小林製薬のインバウンド売上高は45億円と16年3月期から2億円増え、「爆買い」が影を潜める中でも好調を維持した。

17年12月期も、全社が最高益を予想している。ただ、ライオンの浜逸夫社長は国内市場について「消費の下ぶれリスクやインバウンド消費の成長鈍化もあり、環境が厳しくなる可能性がある」としている。

 ■日用品大手4社の2016年12月期連結決算
  売上高 営業利益 最終利益
花王 1兆4576(▲1.1) 1855(10.9) 1265(20.3)
ユニ・チャーム  7109(▲3.8) 782(▲2.1) 441(  8.9)
ライオン 3956(   4.5) 245( 49.6) 159(49.4)
小林製薬  1200(     -  ) 174(   -   ) 143(  -   )
※単位は億円。カッコ内は前期比増減率%。▲はマイナス。-は比較できず。
小林製薬は4~12月期。花王は国際会計基準。

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