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マルコメ、ハラール認証受けたみそを製造・販売 ムスリム諸国でPR展開

2017/02/03

みそ大手のマルコメ(本社・長野市)がイスラム教徒(ムスリム)の戒律に沿ったハラールの認証を受けたみそを製造・販売している。ムスリムの訪日観光客が増加する中、対応を進める飲食店などを中心に売り上げが急増。ムスリム諸国への輸出も伸ばしている。昨年にはハラール認証のみそを使ったフリーズドライのみそ汁も発売。手軽にみそ汁を味わえることから好評で、ムスリム諸国向けのセールスに力を入れている。

「日本の和食を安心して食べてもらいたい」

201702031533_1-300x0.pngマレーシア・クアラルンプールで行われたイベントに出展。日本食への関心も高く、ムスリムの女性たちもハラールみそに興味津々=2015年4月

「ビジネスや観光などで日本を訪れるムスリムの方々が増える一方で、国際的にも和食に対する関心が高まっています。まだ、市場は小さいですが、ムスリムの方々に安心して日本食を食べてもらいたい。そんな『おもてなし』の精神からです」

海外マーケティング部輸出販売課の生島誠人課長代理は、ハラール認証のみそづくりに取り組んだ理由をこう語った。

ハラールの認証を受けるには、豚肉やアルコールを使用しないだけでなく、原料や製造工程も一般向け商品とは切り離して製造する必要がある。

マルコメでは、マレーシア政府ハラール認証機関から認証を受けているNPO法人日本ハラール協会のアドバイスを受けながら認証を受けられるよう原料や製造現場の管理を見直したという。

みその主な原料は大豆や米、塩。これらの原料を麹菌などの微生物で発酵させてみそができる。

通常の製造工程では、パッケージングする際、みその再発酵を抑えるため、アルコールを添加しているのだが、同社では、以前からアルコールを加えずにパッケージングしても大丈夫な包装容器を使用した無添加みそを製造。その製造ノウハウがハラール認証に近く、「それほど大きな障害もなく、認証を受けることができた」(生島課長代理)という。

フリーズドライみそ汁に「手ごたえ」

201702031533_1-300x0.jpgハラール認証を受けた輸出用「料亭の味」

2014年3月に日本ハラール協会の認証を得て、7月に業務用(10キロ)の販売をスタート。さらに15年4月から一般家庭用の750グラム入り商品の販売を始めた。

ここ数年、訪日ムスリム観光客の増加を受けて、ハラール対応を進める飲食店も増え、国内での需要も大きく伸びている。

ムスリム諸国にある日本料理などからも引き合いが多いほか、ムスリム以外でも健康志向から肉を避けるベジタリアンにも需要が広がり、売り上げは前年に比べ、ほぼ2倍の伸びとなっている。

さらにお湯をかけるだけで気軽にみそ汁を味わえるフリーズドライの商品も展開。ムスリム諸国でのPR活動に力を入れている。

生島課長代理は「海外の販売イベントで好評で、手ごたえを感じています。まだまだ市場は小さいですが、世界のムスリムの人口は16億人といわれています。日本食の広がりとともにさらに需要が増えることを期待しています」と話している。

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