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「幕張新駅」は東京五輪に間に合わず JR調査 工期6年、事業費は180億円

2017/02/01

JR京葉線新習志野-海浜幕張駅間(約3.4キロ、千葉市美浜区)に新駅をつくる検討を進めている「幕張新都心拡大地区新駅設置調査会」は1月31日、JR東日本に依頼していた新駅設置に関する基本調査の結果を発表した。

概算事業費は新駅の約130億円と併設される自由通路の約50億円で計約180億円と試算。概算工期は新駅が約6年、自由通路は約7年で、すぐに建設を決めたとしても2020年東京五輪・パラリンピックまでの設置は実現できないことが確実となった。

201702011855_1.jpg幕張新駅の完成予想図(幕張新都心拡大地区新駅設置調査会提供)

同調査会によると、新駅は新習志野駅と海浜幕張駅のほぼ中間地点にあたる千葉市美浜区浜田2丁目に位置。線路南の海側に駅舎を設置し、上り線が高架で下り線が地上という現在の構造に合わせて、下りホームを1階に、上りホームを2階にそれぞれ整備する。ホームは全長約210メートルで、改札は南側に1カ所。エスカレーター2基とエレベーター1基を備える。

新駅に関する事業費約130億円の内訳は、工事費約104億円▽設計費約9億円▽事務・管理費約6億円▽ICカードのシステム改修などの費用約10億円-となっている。

一方、駅南北の回遊性を高めるために新駅から110メートル東側に併設される自由通路は、全長約150メートルで幅員約4メートル。屋根と南北にエレベーターが計2基設置される。概算事業費の内訳は、工事費約44億円▽設計費約3億円▽管理費約3億円-としている。

概算工期については、駅舎とホームの設計・事業認可などに約2年半を要し、工事は京葉線が運行していない深夜での作業となるため約3年半かかるとした。

自由通路も約2年半は設計などに費やされ、工事には4年半かかる見通しだ。同調査会は今後、今回示された概算事業費や工期といった内容をJR側に詳しく確認する。

新駅はイオンモール幕張新都心店(千葉市美浜区)の目の前に位置し、3年後に東京五輪・パラ計7競技が開催される幕張メッセ(同)にも近いため、東京五輪・パラ開催までの設置を望む声があった。

今回の調査結果では大会開催には間に合わないことが確実となったが、同調査会の担当者は「大会開催に間に合わなかったとしても、隣の海浜幕張駅と新駅で回遊性が上がり、幕張新都心の活性化につながる」と強調した。

基本調査結果の公表を受けて、千葉市の熊谷俊人市長は「幕張新都心全体の発展のため、新駅設置は重要で、市民の理解が得られる適切な負担になるよう関係者と協議する。東京五輪・パラへの対応は、新駅とは別に対応する必要があり、今後、JRなどの関係者との検討を進めたい」とするコメントを発表した。

 

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