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インバウンド需要、国内生産に好影響 伊藤園、三井化学

2016/06/14

爆買いに象徴されるインバウンド(訪日外国人)消費の拡大が、国内生産に好影響をもたらしている。

飲料大手の伊藤園は13日(月)、世界的ブームとなっている抹茶の新工場を建設することを明らかにした。


三井化学は、爆買い対象として人気を集める子供用紙おむつの素材を増産する。海外での評価の高まりを受け、両社とも中長期的な需要拡大が見込めると判断した。

伊藤園 抹茶の新工場建設

伊藤園は、主力の静岡相良工場(静岡県牧之原市)に約5億円をかけて抹茶の新工場を建設し、月内に稼働させる。原料の碾茶(てんちゃ)から作った粉末を、まずは自社の抹茶入り緑茶などに使用する。

同社が自前の抹茶工場を持つのは初めて。抹茶は和食文化の普及や健康志向の高まりで、おみやげとして買い求める訪日客が増加。

海外でも各地に抹茶カフェが生まれ、伊藤園も抹茶や関連商品をそろえた専門店を米国で運営している。これまで粉末を協力工場から調達してきたが、需要増に対応するには自社生産が必要と判断した。

三井化学 オムツの不織布を増産へ

三井化学は紙おむつに使う高機能不織布の増産を近く決める。

詳細は検討中だが、三重県四日市市のグループ会社、サンレックス工業に数十億円をかけて生産ラインを追加する案が有力だ。

三井化学は4月に名古屋工場(名古屋市南区)で国内2カ所目の生産を決めたばかり。追加の生産増強により、需要を着実に取り込む。

資生堂 大阪に新工場 規模2倍 一部輸出へ

このほか、資生堂は大阪工場(大阪市東淀川区)を移す形で大阪府茨木市に新工場を建て、2020年に稼働させる。


海外で日本製化粧品の人気が高まっていることにも対応、規模を約2倍に拡大し、一部は海外に輸出する。土地代を含む投資額は約400億円の見通しだ。

インバウンド需要 国内の設備投資の下支えに

日本政策投資銀行によると、訪日外国人が1,973万人に増えた昨年は、インバウンド消費が国内生産全般に与えた影響を示す生産誘発額が約7.6兆円に達した。

内需が振るわない中、リピーターや帰国後のネット購入なども期待できるインバウンド需要は国内の設備投資の下支えにも貢献しそうだ。

 

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