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JTBがベトナム学園都市にカフェ…日系企業に市場調査などの活用提案

2017/01/25
201701251310_1.jpgローテーブルに座布団というベトナムスタイルのVJSCカフェ

成長著しいベトナム・ホーチミン市郊外にナショナルユニバーシティタウンという学園都市がある。11の国立大学が集まり、約6万人の学生が学ぶこの町に旅行会社大手のJTBコーポレートセールスは現地企業と提携して2014年秋に大きなカフェをオープンさせた。その名は「VJSC(Vietnam-Japan student Club)カフェ」。放課後になると、多くの学生たちが訪れる人気のカフェで、ベトナムと日本の経済・文化の交流の場として活用することを考えている。

学生たちの憩いの場、日越交流の拠点に

201701101837_1-400x0-300x0.jpgグエン・クオック氏(左)とJTBコーポレートセールスの鈴木貴之さん
「ここには、ベトナムの優秀な大学が集積しているので将来を担う学生たちが集まっています。日本のさまざまな情報を提供し、文化交流の場とすることで、将来の日本とベトナムの交流が深まるきっかけになるのではないかと考えました」

JTBコーポレートセールス新宿第五事業部グローバルビジネス推進課の鈴木貴之グループリーダーはカフェ開設のきっかけをこう語る。

ベトナムの著名な起業家、クオック・グエン氏の協力を得て開店したカフェは広さ100平方メートル。床に座布団とローテーブルを置いたベトナムスタイルの店構えで、放課後になると、学生たちがコーヒーやティーを飲みながら会話を楽しんだり、トランプに興じたりしている。1日当たりの来店客数は100~150人にのぼるという。年配の日本人がその雰囲気をみると、日本の昭和30年代の“学生街の喫茶店”を彷彿とさせるという。

クオック氏が運営に協力していることから、カフェでは、将来の起業家を育成する目的で学生たちを集めたビジネス・インターンシップのイベントが行われるほか、JTBコーポレートセールスは日本の学生を対象にした体験ツアーを提案。ツアーに参加した学生たちをこのカフェに招き入れ、ベトナムの学生たちとの交流の場に活用している。

日本では、高校生の海外研修や修学旅行先としてアジア地域の需要が急速に拡大しており、全国の高校からカフェを活用した体験ツアーに関する問い合わせが増加している。

成長市場進出のテストマーケティングに

201701042131_3-300x0-400x0-300x0.jpgナショナルユニバーシティタウンには将来、23大学が建設され、約11万人の学生が集まるという

将来的にこの学園都市には、23大学が集積され、約11万人の学生が集まる都市になる計画だ。

「もともと親日的な国ですが、カフェを通じて日本への理解を深めてもらうことで、将来的には観光やビジネスで日本を訪れる

インバウンド需要につながってくれる」と鈴木さんはカフェの持つポテンシャルに大きな期待を寄せている。

その中で、JTBコーポレートセールスが取り組み始めたのが、日本企業向けの新しいカフェの活用の提案だ。

ベトナム進出を模索している企業向けにテストマーケティングを中心としたアンケート調査やサンプリングの場として提供するというものだ。

ベトナム経済は、年率6%台の高い成長率を維持している。約9300万人の人口を抱え(平均年齢は約29歳)、経済成長に伴い国民の購買意欲も高まっており、消費市場としての急成長が期待されている。

また、東南アジアの国々との交流しやすい物流拠点としても注目を集めている。

例えば、食品メーカーがベトナムでの新商品のお菓子の販売を検討している場合、カフェでの試食会やアンケート調査を実施。商品がベトナムの市場に受け入れられるか。どれくらいの価格帯なら販売できるかなどの検討材料にできる。

また、自治体や商工団体などが、地元産品の無償提供を行ったり、クールジャパンに関連するイベントを実施したり、ベトナムへの日本文化発信の場としても利用できる。

鈴木さんは「来店者の年齢層はベトナムの平均年齢層に近く、ベトナム学生とのリアルなコミュニケーションを通じて、価値の高いマーケティングデータを入手できます。東南アジア市場進出を見据えた基盤事業として活用してほしい」と話している。

(提供 株式会社JTBコーポレートセールス)

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