Logo sec

万博・IR誘致に試される行動力 関西経済同友会次期代表幹事・黒田氏「関西に雇用増やす」

2016/12/12

 来年5月に任期満了を迎える関西経済同友会の蔭山秀一代表幹事(60)=三井住友銀行副会長=の後任に、コクヨの黒田章裕会長(67)が内定した。今後、大阪への誘致活動が本格化する2025(平成37)年国際博覧会(万博)などの取り組みでどんな提言を展開するか、黒田氏の発信力と行動力が試される。(牛島要平)
 

201612121155_1.jpg関西経済同友会の次期代表幹事に内定した黒田章裕コクヨ会長(中央)と、握手する蔭山秀一(左)、鈴木博之両代表幹事 =9日午後、大阪市北区(志儀駒貴撮影)

黒田氏は9日の記者会見で、万博誘致について「未来に向かったいろいろな広がりが出てくる」と期待感を示した。推進法案が国会審議中のカジノを含む統合型リゾート施設(IR)の大阪誘致は「関西の雇用や収入を増やすきっかけになる」と推進する考えだ。

関西同友会の代表幹事は2人制で、製造業と、行政などの情報が豊富な金融やサービス業の組み合わせが理想とされてきた。文具メーカーのコクヨの代表幹事輩出は初めてで、黒田氏が組む鈴木博之氏(70)の丸一鋼管と製造業同士の組み合わせになるのは、12年度のダイキン工業とサントリー(現サントリーホールディングス)以来だ。

代表幹事のスタッフは出身企業が出すのが通例で、財界活動の経験が少ないコクヨの態勢を不安視する向きもある。しかし黒田氏は「スタッフの人件費などは(長男の英邦)社長に相談しながら、腹を少しずつ固めてきた」とし、就任に向けて準備を整えていることを明らかにした。

蔭山氏は後継者の人選について「会員は業種がそれぞれ異なり、代表幹事がオールマイティー(全知全能)であるのは無理。人柄や性格から、黒田さんなら明るく同友会を引っ張ってもらえる」と述べ、人物本位の選考に自信を示した。

「提言、政策に反映させる」黒田新代表幹事の横側

関西経済同友会の提言を“言いっぱなし”で終わらせない。それが当面の目標。提言を「企業の行動、活動、成果に結びつけたい」と話す。経営者の意見を政策に反映させたいとの思いは強い。

コクヨの創業家に生まれ、叔父で3代目社長だった黒田靖之助氏の急逝に伴い、平成元年に39歳の若さで社長に就いた。四半世紀にわたり、文房具の世界トップメーカーを堅実に率いた先見性には定評がある。

通販事業への進出やアジア市場の開拓などにより業容を拡大。一方で全国の販売代理店の統廃合や得意先との取引を見直すなど、厳しい時代も過ごした。

関西同友会では、製造業の振興を担う「企業経営委員会」の委員長を務めてきた。趣味はゴルフとクラシック鑑賞。次男の黒田卓也氏はトランペット奏者として活躍している。

「関西の豊かさにつながる支援がしたい」とし、地域貢献にも意欲的だ。(織田淳嗣)

あわせて読む

地方創生

もっと見る
「地方創生」の記事をもっと見る

カジノ法案

もっと見る
「カジノ法案」の記事をもっと見る 「万博」の記事をもっと見る

兵庫県

もっと見る
「兵庫県」の記事をもっと見る

神戸市

もっと見る
「神戸市」の記事をもっと見る

大阪府

もっと見る
「大阪府」の記事をもっと見る