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コンテンツ業界のインバウンドビジネスの未来とは もしもしにっぽんシンポ

2016/11/24

インバウンド・アウトバウンドについてさまざまな角度から考える「もしもしにっぽんシンポジウム2016」(主催・「MOSHI MOSHI NIPPON FESTIVAL 2016 in TOKYO」実行委員会)が24日、東京都渋谷区の東京体育館で始まった。


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2020年の東京五輪開催に向けて4000万人の訪日観光客が見込まれる中、インバウンド・アウトバウンドのビジネスで成功をおさめた経営者や新たなビジネスにチャレンジする企業・団体の担当者、文化人やクリエーターらが参加し、将来の市場展望について議論を交わした。

同シンポは、日本のポップカルチャーの祭典「MOSHI MOSHI NIPPON FESTIVAL」(24~27日)の一環として、インバウンド・アウトバウンドに関心を持つ企業関係者を対象に開催された。

コンテンツ業界で始まっている新たな取り組みを紹介するトークセッションでは、東京・日本橋浜町にある老舗劇場・明治座の赤俊哉IT戦略室長、一般社団法人アニメツーリズム協会の柿沢史行事務局長がそれぞれの取り組みを紹介した。

明治座は、日本の伝統芸能とアニメを融合された世界観を提案した特別公演「SAKURA-JAPAN IN THE BOX(サクラ・ジャパン・イン・ザ・ボックス)」を9月からスタートさせた。

海外に多いナイトエンタテインメントが日本に少ない現状から、開園時間は午後7時、午後8時半と通常よりも遅い時間に設定。インバウンドを強く意識した演目になっている。

公演のチーフプロデューサーである赤氏は「劇場として装置産業なので稼働率を上げたい。それ以上にインハウンド需要が急増する中で何かできないかと考えた。海外のようなナイトエンタテインメントがない日本に一石を投じたいと取り組んだ」と企画の背景を語った。まだ訪日客よりも日本人客の方が多い状況にあるが、日本橋近辺のホテルなどに呼びかけ、訪日客の取り組みを進めるという。

一方、アニメツーリズム協会は日本のアニメ作品に出てくる実在の場所を「聖地」として訪れる訪日客が増えている状況を踏まえ、こうした「聖地」の観光地化を進めるようと9月に設立された。

柿沢氏は「2020年に4000万人の訪日客を実現するには、新たな観光資源やインフラ整備が不可欠。日本のアニメは世界でファンを増やしている。アニメと観光を融合させることで新たなインバウンド需要が生み出せるのではないかと考えている」と指摘。アニメ聖地88カ所の選定を進めており、自治体などと連携し、著作権などの権利関係の整備や海外への情報発信などの環境を整備するという。

モデレーターのNPO法人映像産業振興機構の槙田寿文事務局長は「昨年のインバウンド消費が3.5兆円といわれるが、このうちコンテンツ需要は500億円程度で1~2%しかない。まだ伸びしろはある。仮に7兆円まで消費市場が広がり5%を取れれば3500億円。映画の市場より大きくなる」と将来性の高さを強調していた。

シンポは25日も行われるほか、26、27日は、ジャパニーズポップカルチャーの先端をゆくアーティストのライブのほか、イベントに来るだけでさまざまな日本文化を体験できるコーナーやワークショップなどが設けられたコンテンツフェスティバルが開催され、訪日外国人観光客の来場も見込まれている。

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