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養殖魚で「ハラール認証」 国内初 愛媛の水産加工会社が取得

2016/11/09

世界中の人々が口にできる魚を-。愛媛県宇和島市の水産加工会社「宇和島プロジェクト」が、養殖したクロマグロとスマを対象に、豚やアルコールなどの摂取を禁じるイスラム教徒の戒律に適したと認められる「ハラール認証」を取得した。

東南アジア、中東などへの販路開拓目指す

支援する愛媛県によると、養殖魚を対象にした取得は国内で初めて。認証は、食文化が厳格なイスラム教徒の安心安全の指標とされ、東南アジアや中東などに販路を開拓する糸口となりそうだ。

10月下旬、宇和島湾を望む同社の敷地内。認証を付与したNPO法人「日本ハラール協会」(大阪市)の職員らによって、初めての出荷が行われた。祈りをささげた後、専用の液体で搬入用のコンテナを洗浄。積み込まれた約47キロの養殖クロマグロ1匹は、マレーシアのクアラルンプールの高級スーパーで販売される予定だ。

認証取得を目指し、チームを立ち上げたのは2014年11月。「イスラムの生活習慣が分からない」「そもそもハラールとは」。続出した疑問の解消にと、愛媛大からマレーシア国籍の男子留学生を迎えた。木和田権一社長(45)は「問題を一つずつクリアすることの連続だった」と振り返る。

最大の課題は、養殖した魚から、豚やアルコール由来のものが検出されないと実証することだった。既存の出荷ラインと区別する専用エリアの確保や、遺伝子検査の体制づくりに数カ月。同県愛南町の養殖会社などの協力もあり、16年5月に認証を取得した。

「自国に売ってくれないか」。認証取得後、カタールやアラブ首長国連邦(UAE)から販売の問い合わせが続くように。愛媛県も、16年度内にUAEで商談会の出展を予定するなど後押しする。県漁政課の河瀬利文課長は「東京五輪まで、増加が見込まれるインバウンド(訪日客)向けに国内の販路も広げてもらいたい」と話している。

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