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中国人オタク「宅男」さん、大阪・日本橋に殺到…アニメ玩具100万円爆買いも 秋葉原に並ぶ“聖地”に

2016/11/08

アニメ関連のグッズや美少女フィギュアなどを扱う店が集まる大阪・日本橋に、中国語でオタクを意味する「宅男(たくお)」と呼ばれる中国人客が殺到している。客の半数を中国などの外国人が占めるという店もあり、100万円以上もするアニメの玩具を“爆買い”する姿も。かつて「でんでんタウン」の愛称で親しまれた電気街では、東京・秋葉原に並ぶ“国際的なオタクの聖地”にしようという機運が高まっている。(井上浩平)

再放送や違法動画で興味

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※外国人観光客で賑わうフィギュア販売店・ジャングル大阪日本橋店=大阪市浪速区
 

「アニメ『ワンピース』が大好き。日本の作品はストーリーも登場人物も魅力的です」
日本橋のホビー店「ジャングル」(大阪市浪速区)で、香港から訪れた陳建さん(40)は笑顔で話し、フィギュアを手に取った。レジでは、ほかにもアジア系の外国人客が商品を手に並んでいた。

同店では、3、4年前から外国人客が増え始め、現在は来店者の半数を占めているという。西日本統括マネジャー、川畑寛道さん(33)は「日本の作品の再放送や、インターネットに違法アップロードされたものを見て興味を持つようだ」と説明する。

 日本でも人気の高い「ドラゴンボール」や「機動戦士ガンダム」をはじめ、昭和40年代後半に放映された「マジンガーZ」など懐かしいアニメの作品の商品も飛ぶように売れるといい、中国ではそれらの愛好者は「宅男」と呼ばれているという。

一度に数万円分を購入し、約40年前のロボットの玩具を100万円以上で買う人も。川畑さんは「高額商品を現金でポンと買うのはまず中国人。希少価値に目を付けた投資目的の人もいる」と明かす。

勝手に開封…目立つ迷惑行為

国土交通省によると、今年の訪日外国人は初めて年間2000万人を超えた(10月末までの速報値)。

大阪観光局のまとめでは、府内の今年1~6月の訪日外国人は450万人で過去最多を更新。このうち中国人客は、ブランド品などを買いあさる「爆買い」のツアー客から、日本らしい文化を楽しむ個人客にシフトしているという。

アニメ関連の買い物や観光の情報を提供する「日本橋総合案内所」によると、日本橋の専門店街が観光ガイド本で知られ、訪問者の感想がインターネット上で拡散、中国人客らが集まるようになった。関西国際空港から鉄道で到着する大阪・難波から徒歩圏内という立地も大きいという。

ただ、迷惑行為も目立つ。店内の外国語の注意書きもお構いなしで、飲食したり騒いだりし、日本人客からの苦情も少なくない。

勝手に商品の箱を開けることもあり、店員は「日本のオタクは箱にも価値を感じるが、中国人客らは中身が大事で箱にこだわりはないようだ。開封されると売り物にならない」と憤る。

ホテル建設ラッシュ

中国人客らが増えるにつれ、近隣の宿泊者も急増。日本橋はもともと電気街で宿泊施設は数軒しかなかったが、空前のホテル進出ラッシュとなっている。建設が追いつかず、マンションを用途変更するなどして昨年7月以降、来年秋までに約10軒がホテルとして開業する予定という。

日本文化に関心が高い外国人客を取り込もうと、各施設は工夫を凝らす。日本発祥のカプセルホテルや忍者屋敷のような部屋をアピールするホテルもある。

外国人客は増加の一途で、日本橋商店街振興組合の中田孝太郎さん(34)は「『でんでんタウン』を東京・秋葉原に並ぶポップカルチャーの聖地として売り込みたい。今がチャンスだ」と力を込める。
 

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