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原宿は訪日客狙いでキャラの街に? キャラクターグッズショップの意外な出店場所

2016/05/13

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アニメーションやマンガの人気とともに、登場するキャラクターへの関心も強まり、グッズが作られるようになる。

こうしたグッズを販売する場所として、東京では秋葉原や池袋にあるショップが知られているが、最近は銀座や渋谷といった、これまでとは違った場所にもショップが登場。人の流れをこうした場所に呼び込んだり、新しい層にキャラクターをアピールしたりして、市場を広げようとしている。

よくよく見れば武将グッズ

東京でも屈指の繁華街となる銀座一丁目に4月27日(水)、「primaniacs銀座本店」というショップがオープンした。

primaniacs銀座本店 http://primaniacs.com/

取り扱っているのは香水やバッグ、アクセサリーといったアイテムだが、近隣にある高級ブティックに置いてあるものとはまるで違ったアイテムばかり。

たとえば香水には、アニメーションが爆発的な人気となった「おそ松さん」のキャラクターたちが描かれ、バッグには江戸時代の妖怪の絵、アクセサリーには戦国武将の家紋などがデザインされている。

「primaniacs銀座本店」を運営しているのは、こうしたキャラクター系のアイテムを企画・販売しているまさめや(東京都文京区)という会社。

まさめや http://masameya.co.jp/

戦国武将の家紋ストラップに始まって、妖怪や海外のアニメーションなどをあしらったアイテムを展開している。

「ハイキュー!!」や「進撃の巨人」といったアニメーションやマンガに登場するキャラクターもグッズ化しており、「おそ松さん」のキーチェーンは2015年秋の放送直後という、どこよりも早いタイミングで提供した。

こうしたアイテムは、池袋のような場所にあるキャラクターショップで取り扱われている場合が多いが、「primaniacs銀座本店」では、若いアニメやキャラクターのファンが求めるものとは違った、「20代から30代の女性層に向けたアイテムを提供できる店」(加藤絢子代表)として新しく立ち上げ、商品も雰囲気にふさわしいものを用意した。

「おそ松さん」では、6人いる兄弟たちそれぞれをイメージした香りを楽しめるフレグランス(香水)を用意。キャラクターをグラフィック調にして描いたキャンバスアートなど、オリジナリティがありファッション性も兼ね備えたアイテムを並べて、大人の女性にアピールしている。

店内にはほかにも、江戸時代の妖怪画がデザインされたバッグ、戦国武将の伊達政宗や石田三成にちなんだアクセサリーなどを、それぞれのカテゴリー別にディスプレーして並べている。

石田三成の辞世の句をレザーから切り出したブレスレットは、すこし見ただけでは文字と分からず、友だちに教えて楽しめそう。

海外からの観光客も多く訪れる銀座だけに、日本的なモチーフの妖怪や戦国武将のアイテムは、土産物としても喜ばれそうだ。

渋谷マルイにはキャラ集結 

東京・渋谷の渋谷マルイ7階に4月16日(土)オープンした「I.Gストア」は、神山健治監督のテレビアニメーション「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」や、フジテレビ系で放送されたアニメーション「PSYCHO-PASS サイコパス」などを手がけたアニメーション制作会社、プロダクションIG(東京都武蔵野市)によるオフィシャルショップ。

店内にはこうした作品や、「週刊少年ジャンプ」に連載されて人気のマンガを、プロダクションI.Gがアニメーション化した「黒子のバスケ」「ハイキュー!!」などのグッズが並ぶ。

オープン初日には行列ができて整理券が配布される賑わいを見せ、その後も順調に来店客を集めている。

アニメーションの原画を展示するコーナーもあって、グッズを買いに来た人がアニメーション作りの過程に触れられる。

同じフロアには、8月に休館となる渋谷パルコから、漫画やアニメーションが世界的に人気の「ONE PIECE」のオフィシャルショップも移ってきた。キャラクターのファンが集まる場所になりそうだ。

国内外から大勢の観光客が訪れる原宿にも、ポップカルチャーを取り扱うショップが登場した。

原宿は訪日客狙いでキャラの街に?
キャラクター商品を企画・販売しているムービック(東京都板橋区)が独自に立ち上げ、展開しているオリジナルキャラクターCDシリーズ「ツキウタ。」のコンセプトショップ「月歌屋 原宿店」が4月26日(火)に原宿にオープンした。

ムービック http://www.movic.jp/shop/default.aspx

「ツキウタ。」は、月をイメージした楽曲を歌うキャラクターたちが登場する企画で、CDだけでなくグッズも作られ女性に人気となっている。今年夏にはテレビアニメーション化さる予定。舞台化にゲーム化、コミカライズといった企画も進行中と、今もっとも注目されるキャラクターとなっている。

原宿の「月歌屋 原宿店」は、全国にあるショップでのコーナー展開とは違って、「ツキウタ。」初のコンセプトショップとなる。1階は和菓子屋をイメージし、2階はモダンな喫茶店をテーマにした内装を採用。

月歌屋 原宿店 http://www.tsukiutaya-info.com/

キャラクターの雰囲気を紋様などで表現したバッグやポーチなどの原宿店限定商品は、外国からの観光客にも日本らしさを持った品として受け入れられそうだ。

原宿では、きゃりーぱみゅぱみゅが所属するアソビシステム(東京都渋谷区)が、原宿の観光案内や日本ならではのアイテム販売を行う拠点「MOSHI MOSHI BOX」を2014年末にオープンして、内外からの観光客向けに展開している。

MOSHI MOSHI BOX http://www.moshimoshi-nippon.jp/ja/box

日本発のキャラクターに海外の関心も高まる中で、かつてはタレントショップが隆盛を誇った原宿に、インバウンド狙いのキャラクターショップが増えていく可能性もありそうだ。
 

郊外への誘致にもキャラ

都心部から郊外へと、人を呼び寄せようとする取り組みも進んでいる。

JR東日本の南武線・稲城長沼駅に4月23日(土)オープンした「いなぎ発信基地 ペアテラス」には、アニメーションの「機動戦士ガンダム」に登場するガンダムと、シャア専用ザクをかたどった高さ3.6メートルに及ぶ巨大モニュメントが登場した。

いなぎ発信基地 ペアテラス http://www.pearterrace.jp/

「ガンダム」でこうしたモビルスーツをデザインデザインしたメカニックデザイナーの大河原邦男さんが稲城市出身で、今も在住しており、地域おこしもかねた情報発信拠点の設置に協力したもの。

オープン当日には大河原さんも参加し、「ガンダム」でアムロ・レイの声を演じた古谷徹さん、シャアを演じた池田秀一さんとともにモニュメントの除幕やトークイベントを行った。

人気者たちの登場に稲城長沼駅周辺には大勢の人が訪れ、屋台なども出て賑わった。

都心部から離れ、昼間は仕事で離れている人の多い稲城市に、コミュニケーションの場を作りたいと企画された「ペアテラス」というアンテナショップの設置。そこに稲城市が世界に誇るメカニックデザイナーの協力が乗って、世界が目を向けるモニュメントができた。

大河原さんは「タイムボカンシリーズ ヤッターマン」も含めた多くの作品でメカニックデザインを担当しており、今後も市内の各所にキャラクターをかたどったモニュメントを設置していきたい考え。

水木しげるさんの妖怪像が並ぶ鳥取県境港市の「水木しげるロード」には、年間200万人近くが訪れるという。

水木しげるロード http://www.sakaiminato.net/site2/page/guide/point/miru/mizuki/mizuki/

これにならった“大河原ロード”にも相当な人手が期待できそうだ。

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