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「山梨初」の鉄道カフェ 電車がドリンク運んでくれます 28歳マスターのこだわり随所に

2018/02/13
村松さんの操作でドリンクを運ぶ「クモヤ22」。実物の「23分の1」の模型だ

 甲府市住吉の住宅街に昨年9月、「鉄道喫茶 パンケーキコンテナ」がオープンした。「山梨初」という“鉄道カフェ”だ。店内には、模型を思う存分に走らせることができるレイアウト、実際に使われていた古い機器や看板、約2千冊の鉄道雑誌や書籍が並ぶ。「県内外の鉄道好きが楽しめる場に」。マスター、村松宗己さん(28)のこだわりも随所に反映され、コーヒーやパンケーキともに、趣味の世界の奥深さが味わえる。(中川真)

 JR身延線の南甲府駅から歩いて約10分。店は住宅街の奥まった場所にある。玄関先には鉄道の信号機。入り口はカラフルなデザインの電車のドアだ。

「さまざまな角度から絶景が楽しめます」。店内に作ったレイアウトを説明する村松宗己さん=甲府市住吉

 「江ノ電(神奈川県)の旧500系の扉です」。村松さんに導かれ、店内を見渡すと、正面に旧国鉄の旗が飾られ、壁際には行き先表示板や古いポスター、京急電鉄で使っていたという電車の座席や扇風機も。

 「昭和」の香りが漂う古いものが多い。即売会で集めたり、仲間から譲り受けたりしたという。

 甲府出身の村松さん。東京都内で住宅関係の仕事をしていたが、鉄道への思いが高じ、小中学校の同級生で婚約者の金子ちほりさんと店をオープンさせた。

 2人とも建築が専門で、店内の内装のほとんどが手作りだ。注文した品は昭和30年代、国鉄がコンテナ輸送用に試作した電車「クモヤ22」に運ばれて来る。

住宅地の一角に建つ「パンケーキコンテナ」。大きな信号機が目印だ

 「戦後の古い車両に興味がある」という村松さんらしい演出で、お茶や食事が目当ての客にも人気だ。

 店の奥には、市街地や山河に模型の線路が幾重にも敷かれ、6人分の運転台を備えた大型のレイアウト。半年がかりで自作した。客が模型を持参し、有料で走らせることができる。

 鉄道だけでなく、山梨県の形に焼いたパンケーキに桃ジャムと富士山に見立てたアイスクリームを添えたメニューも。「県外から鉄道好きが来店し、山梨の魅力を知ってもらうきっかけになればうれしい」。村松さんの発想と夢は、これからも広がり続ける。

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