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格安「高架下ホテル」インバウンドに照準 南海電鉄「ボン・ホステル」2月1日開業

2018/01/31

 南海電鉄の今宮戎(いまみやえびす)駅(大阪市浪速区)近くの高架下に2月1日開業する宿泊施設「ボン・ホステル」で30日、報道関係者向けの内覧会が開かれた。相部屋中心で、シャワーなどを共用として1ベッドあたり3千円からの低価格を実現。一人旅や大人数のグループ旅行をする訪日外国人の宿泊ニーズを取り込む。(石川有紀)

南海電鉄の高架下に2月1日オープンする宿泊施設「ボン・ホステル」=1月30日、大阪市浪速区(前川純一郎撮影)

相部屋16室・個室3室

 「ボン・ホステル」は、宿泊予約サイト運営の百戦錬磨(仙台市)が経営。鉄骨造り平屋建て、床面積824平方メートル。客室は6~7人用の相部屋16室と3~4人用の個室3室の19室で計110人が宿泊できる。併設のカフェバーでは、百戦錬磨の宿泊予約サイト「ステイジャパン」で扱う地方への旅行情報も発信する。

 南海電鉄では平成26年から難波駅より南の高架下に商業施設「エキカン」を整備しており、今後、新今宮駅まで計約1・4キロの開発を進める方針。高架下への宿泊施設誘致は初で、佃(つくだ)吉朗取締役は「ミナミの観光地へのアクセスが良く、深夜まで鉄道の音も聞きながらにぎやかに楽しんでほしい」と話した。

鉄道各社、多様なニーズに対応

「ボン・ホステル」の内部。相部屋のドミトリータイプの客室 =1月30日、大阪市浪速区(前川純一郎撮影)

 高級ホテルや宴会場を持たない宿泊特化型ホテルを相次いで建設してきた関西の鉄道各社が、低価格な宿泊施設の誘致や運営に動きはじめた。背景には、訪日外国人増加による宿泊施設不足と、無許可で一般住宅を貸し出す違法民泊に代わる低価格な宿へのニーズがある。

 昨年10月の大阪府の宿泊施設全体の稼働率は84・4%と全国一予約が取りにくい状況となった。訪日客や若者を中心に低価格な宿へのニーズが高まっており、米民泊仲介サイト大手エアビーアンドビーによると、大阪の今年上半期の予約状況は世界3位の人気。

 「ボン・ホステル」を運営しり百戦錬磨の上山康博社長は、「訪日客に宿泊の選択肢を増やすことが観光の魅力向上につながる」と話す。同社は今後3年間で関西でホステルや民泊約1500室の開業をめざす。

「カフェテル」や高級カプセルホテルも

 また、京阪ホールディングスは今春、カフェで宿泊客同士が交流できる「カフェテル」を京都市の京阪・三条駅直結のビルに開業予定。高級カプセルホテルのファーストキャビン(東京)もJR西日本など各鉄道会社と組んで関西に展開している。

 今年6月には、民泊のルールを定めた新法「住宅宿泊事業法」が施行され、民泊仲介サイト運営事業者は違法民泊を掲載できなくなる。このため、新たな宿泊の受け皿づくりも課題となっている。鉄道会社の沿線不動産を活用した宿泊施設が、多様化する観光客と地域双方に受け入れられるか注目される。

 

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