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「マナーの悪い観光客はどの国にもいる」"中国人批判"に一石を投じた京都市の至言

2016/08/27
201608241852_1.jpg京都・清水寺の「音羽の滝」。三筋に流れ落ちる水を求めて、参拝者が長い行列をつくることでも知られる
日本を訪れる中国人観光客は、「爆買い」「爆花見」などいわゆる“爆ツアー”で日本経済を下支えしている半面、そのマナーに対しては各地で厳しい目が向けられている。

そんな中、人気観光地の京都でひと騒動あったのだが、そこは一流のおもてなし術か、京都市の担当者が中国メディアの取材に「中国人観光客だけが目立ってマナーが悪い訳ではない」との認識を示し、中国人観光客批判に一石を投じたようだ。

清水寺で傍若無人な振る舞い

話題になったのは、京都・清水寺の「音羽の滝」でのことだ。音羽の滝はパワースポットとしても知られ、山中からわき出る滝の水は、その水質のよさからも人気が高い。水は3筋に分かれて流れ落ち、それぞれ「学問成就」「恋愛成就」「延命長寿」の御利益があるといい、願いごとは欲張らず、このうちのひとつにするのがよいとされている。

マカオのメディアの報道を引用する形で台湾の自由時報が6月に報じたところでは、この音羽の滝で、中国人観光客とみられる男性が水が流れ落ちてたまる場所に直接入り、落ちてくる水をペットボトルに注ぎ入れていたという。これは水をくむために列をつくっていた人たちを無視した行動でもあったとも伝えられた。

この話題に各地で「また中国人観光客のマナー違反か」との声があがったが、そんな中国人観光客に、当の京都市が“助け舟”を出したのだ。

京都の“至言”

この一件について、中国メディアの環球時報は京都市産業観光局に取材。同局の担当者が「いろんな報道があるが、中国人観光客は人数が多いので注目されてしまう。マナーの悪い観光客は中国だけでなく、どの国にもいる。京都では中国人観光客だけが際立ってマナーが悪いという訳ではないと思う」と語ったと報じた。

世界的な観光都市・京都だけに、観光客のおもてなしは手慣れたもの。相手を傷つけない気遣いをみせたともいえるが、これでますます中国人観光客の京都人気は高まりそうでもある。

急激に海外旅行客が増え、世界中を旅するようになった中国人観光客のマナーについては批判が多いが、京都の指摘のように、それは絶対数の多さから目立つケースもあるのだろう。

“真犯人”は日本人!

いまや世界各地の観光地では、マナー違反のアジア人がいると「中国人に違いない」という先入観もつきつつある。実際、タイでは中国人観光客が“濡れ衣”を着せられたケースもあった。

「大勢の中国人観光客の男性が海岸で全裸で騒いでいる」との情報が、タイのインターネット上で駆けめぐった。タイの高級リゾート・ホアヒンで今年3月に起きた騒動だ。

タイでも中国人観光客のマナーの悪さは指摘されていただけに、中国人の行状として広まったが、実際に裸で騒いでいたのは日本人観光客だったことが、警察の調査で判明。中国人観光客は“冤罪(えんざい)”で、“真犯人”は社員旅行で訪れていた日本人たちだったのだ。

京都市が中国メディアに話したように、マナーが悪いのは中国人観光客だけではない。そのことを実際に証明してみせたのも、お粗末ながら日本人だったようだ。

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