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ビフォー・アフター、長年放置されてきた築70年長屋がなんとこんなに…大阪・日本橋におしゃれな複合施設が誕生

2018/01/12
古材を生かした2階の店舗部分

 空き家の増加が社会問題化する中、大阪市浪速区の中心部で長らく放置されてきた築約70年の長屋がリノベーション(大規模改修)され、ゲストハウスやカフェ、ショールームなどで構成する複合施設に生まれ変わった。訪日外国人観光客も数多く訪れるエリアだけに、関係者は「地域活性化の起爆剤になれば」と期待を寄せている。

 南海難波駅に直結する大型商業施設「なんばパークス」と日本橋の電気街「でんでんタウン」の間に立地し、戦後すぐに建てられた文化住宅「千南荘」(延べ床面積約500平方メートル)。買い物客らでにぎわうなんばパークスの近くにありながら人の流れから取り残され、老朽化が進んでここ15年ほどは空き家になっていた。

改修前の昭和感が残る「千南荘」(提供写真)

 「この建物が持っているポテンシャル(潜在的な力)は高く、地域再生への思いがオーナーと一致して今回のプロジェクトがスタートした」と、リノベーションを手がけた「美想空間」(大阪市西区)の鯛島(たいじま)康雄社長(40)。室内でアウトドア気分を楽しめる「グランピング」がテーマといい、白を基調としたおしゃれな外観が人目を引く。

 2階建てで計23あった部屋を仕切っていた壁は取り払われ、古い柱やレトロなガラス窓などはそのまま使用。昔と今が“同居”した趣のある空間となっているのが、利用者に好評だ。

白壁の外観が目を引く複合施設

 1階の半分は、昭和感の残るタイルを再利用して4部屋のゲストハウスとし、近くオープンする予定。1階の残りと2階の半分は、緑あふれる空間にリゾート風のソファが並ぶカフェ&ダイニングに再生され、自家製生ハムやハンバーガー、アウトドアをイメージした肉料理約50種を提供する。2階には他に、シダ植物などを販売する店舗、オリジナル家具や日用品などを取り扱うショールームなども設けられ、あえて残した古材の風合いが温かな居心地の良い雰囲気を醸し出している。

 今回のケースのように長期間にわたって放置された空き家は、人口減や住民の高齢化などを背景に年々増加。鯛島社長によると、物件に新たな価値を加えるリノベーションの依頼は増えているといい、「基本的に補強以外は古材をできる限り使うので、新築では出せない味わいが魅力なのかもしれない」と話している。(上岡由美)

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