Logo sec

2018平昌五輪、日本でのチケット販売は好調、訪韓客増につながるかは疑問

2018/01/09

 平昌五輪の観戦チケットの日本での売れ行きが好調だ。人気種目の観戦ツアーは応募が予定数を超え、2020年東京五輪・パラリンピックを控え関係者の最後の視察機会となることから法人・団体需要も旺盛。開幕を1カ月後に控え、旅行業界は活気づいている。

 平昌五輪の公式指定旅行代理店として、観戦チケット付きツアーを日本国内で企画・販売できるKNT-CTホールディングスと東武トップツアーズ、JTBの3社は、昨年3~5月に人気の高いフィギュアスケート男子シングルの観戦ツアーの募集を開始。

 このうち、昨年12月28日に5回目のツアー募集を行ったKNT-CTでは、売り出す度に応募が予定数を超える人気ぶりで、今も多くのキャンセル待ちを抱える。3社は「フィギュア男子の人気は別格」と口をそろえる。

 前回の14年ソチ五輪男子シングルで、金メダルを獲得した羽生結弦選手の人気は特に高い。一時、出場が危ぶまれ、ツアー35本を企画する東武トップツアーズは予約のキャンセルも覚悟したが、出場が決まり「ほっとしている」と話す。

 他の競技は出場選手が決まってから予約する人が多いといい、これから追い込みの時期を迎える。

 五輪ツアーで旅行会社のもう一つのターゲットが出場選手の所属企業や自治体といった団体客だ。東京五輪関係者にとっては、視察が可能な最後の五輪でもある。個人と法人・団体ともに扱うJTBは平昌五輪の取扱客数がソチ五輪と比べ「現状で4倍程度だが、もう少し伸びそう」と期待する。

 観戦チケットを国内で販売する「ぴあ」では昨年2、9月の売り出し分がほぼ完売、12月27日から新たに14種目を販売中だ。こうしたチケットのみの購入者からは「宿泊と航空機、現地の交通手段を手配してほしいとの申し込みがある」(国内旅行会社)という。

 ただ、日本人訪韓者数は12年に李明博(イ・ミョンバク)大統領(当時)が竹島に上陸したことなどで反韓感情が高まり、冷え込んでいる。16年以降は若者の間で“インスタ映え”するおしゃれなカフェや雑貨店めぐりがはやったことなどで若干増加しているが、北朝鮮の度重なるミサイル発射といった地政学リスクもあり、本格的な回復にはほど遠い。

 平昌五輪で日本人訪韓者数は増えそうだが、ある旅行業者は「開催中は宿泊代などが五輪価格になるので、一般の旅行客はよほど関心がないと韓国に足が向かないのでは」と分析。「2月後半~3月は卒業旅行シーズンで、遠方に長期で行く傾向が強い」と若者の下支えも厳しいとし、五輪効果は限定的とみている。

あわせて読む

「韓国」の記事をもっと見る

多言語対応

もっと見る
「多言語対応」の記事をもっと見る

体験観光

もっと見る
「体験観光」の記事をもっと見る

アウトバウンド

もっと見る
「アウトバウンド」の記事をもっと見る

旅行業

もっと見る
「旅行業」の記事をもっと見る 「五輪」の記事をもっと見る