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コカ・コーラ、新成長分野は「高級割り材」 主力商品は時代遅れ

2017/12/22

 酒好きたちがジントニックに使うトニックウォーターにこだわる傾向が高まる中、米清涼飲料大手のコカ・コーラも、炭酸飲料の枠を超えて最近の消費者の好みにより合致した製品の獲得に乗り出した。「総合飲料メーカー」となるために、同社のジェームズ・クインシー最高経営責任者(CEO)が有望と見定め、選んだ分野は「割り材」だ。

コカ・コーラの狙いは高級「割り材」(ブルームバーグ)

 「成人の消費者の多くは洗練されたフレーバーの、質の高い材料を使って丁寧に少量生産された個性ある製品を求めており、割り材も世界中でこうした流れに直面している」とクインシー氏は話す。

 コカ・コーラはバーやレストランのみで購入可能な瓶入りの割り材「ロイヤル・ブロス」をスペインで販売する。英国ではトニックウォーターの「シュウェップス」をリニューアルし、高級ライン「シュウェップス1783」を追加した。さらに、131年の歴史を誇る同社は新しい活力を求め、未公開株式投資ファンドのファースト・ビバレッジを通じて高級割り材の米新興企業、Qドリンクスにも出資している。

 Qドリンクスの創業者兼CEOであるジョーダン・シルバート氏は、人々がより上質な蒸留酒を飲むようになっても、同じ低品質な割り材を使い続けていると気づき、起業を決めた。Qドリンクスや同じく高級割り材を販売する英フィーバーツリー・ドリンクスは、こうした空白を埋める製品を開発して成長。フィーバーツリーの株価は今年、11月3日までに72%上昇した。コカ・コーラの9.4%と比べれば、その差は歴然だ。

 「高級割り材の市場は拡大しているが、それも当然だ。高級な蒸留酒を飲む人が増えれば増えるほど、それに見合った品質の割り材への需要は高まる」とシルバート氏は話す。

 コカ・コーラは主力商品が徐々に時代遅れになる中、新たな成長分野への参入は重要課題だ。業界紙ビバレッジ・ダイジェストによると、米国民1人当たりの清涼飲料消費量は2016年、過去31年で最低水準に落ち込んだ。

 コカ・コーラは現在、さらなる成長機会を模索している。同社によれば、世界の人々は平均すると1日に約240ミリリットル入りのボトル8本分の飲料を消費しており、同社の製品はそのうち1本の半分を占めるにすぎない。クインシー氏は5月の取材で成長の機会は大いにあると述べ、「ボトル8本分の飲料の内容は、今後も変わっていくだろう。だからこそ、当社は消費者一人一人がどのような一日を送っているのか、よく考える必要がある」と語った。(ブルームバーグ Jennifer Kaplan)

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