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「茶畑+SL+大井川」の景観保全へ 静岡県、来年度にも計画策定

2017/12/18

 茶畑の中をSLが走る大井川流域の美しい景観を保全しようと、静岡県は平成30年度中に「大井川流域・牧之原大茶園」を対象とする景観形成行動計画を策定する方針を明らかにした。今月上旬に有識者会議の初会合が開かれ、茶畑の景観保全と茶業振興との相乗効果をあげる方策を議論した。

茶畑の間をSLが走り、大井川が流れる景観=川根本町(静岡県提供)

 県は後世に残すべき本県を代表する景観として、富士山、伊豆半島、大井川流域・牧之原大茶園、駿河湾、浜名湖―などを選定。このうち富士山は24年度末、伊豆半島は28年度末に景観計画が完成。富士山は世界文化遺産に認定されて環境保護が進み、伊豆半島では今年11月に条例が改正され、ほぼ全域で屋外広告が原則禁止されるなど、対策が始まっている。

 しかし、大井川流域・牧之原大茶園は、茶園という産業景観が主な保全対象となるため、自然景観中心の地域とは異なるアプローチが求められ、対応が固まっていなかった。

 それでも、この地域は25年に「茶草場農法」が世界農業遺産に認定され、川勝平太知事が静岡空港から茶畑、富士山が一望できる景観を観光客誘致や地域振興に活用する「空港ティーガーデンシティ構想」を打ち出すなど、独特の景観に注目が集まっている。

 景観計画の対象は島田、焼津、掛川、藤枝、御前崎、菊川、牧之原の7市と吉田、川根本の2町。

 有識者会議では、「地域によって異なる海岸、河川、山地の自然景観」「茶畑や棚田といった産業景観」「SLや空港、昔ながらの集落」といった人がいる景観-を調和させる方法を議論。その中で茶園の後継者不足や耕作放棄地の多さが指摘され、「茶業が衰退すれば美しい茶畑も失われる。景観を茶業振興に寄与させることはできないか」「茶の魅力を高めるプラスアルファの要素を見つけ、地域全体をブランド化することが必要ではないか」といった意見が出された。

 県は29年度中に基本方針をまとめ、30年度末までに景観形成行動計画を策定して、茶畑とSL、大井川がある風景を、本県を代表する景観として後世に残す方策を探ることにしている。

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