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築地直送、NYの空港すし持ち帰り

2017/12/15

 「空港」と「すし」の言葉の組み合わせは通常、質の高いグルメ体験を確信させるものではない。

 だが、ホリデーシーズンの旅行最盛期を前に、ニューヨーク三大空港の一角であるニューアーク国際空港(EWR)に「築地魚部屋(Tsukiji Fishroom)」がオープン。世界的に有名な築地市場から直接仕入れた鮮魚を調理して握ったすしを持ち帰りスタイルで提供している。同空港でユナイテッド航空のターミナルCの改修を手掛けるレストラングループのOTGマネジメントが仕入れを担当する。

築地市場でマグロを解体する様子(ブルームバーグ)

 築地の場外にある大和寿司には午前4時から行列ができ、数時間並ぶこともあるが、EWRなら、運輸保安局(TSA)による検査の列に耐えればいいだけだ。

 OTGはトゥルー・ワールド・フーズと提携し、すしネタを仕入れる。米人気店NOBUやブルックリン・フェア、ブルーリボンなどのほか、1万軒以上の日本の店舗向けにも築地から、すしネタを買い付けるトゥルー・ワールドにとって、米空港レストランと組むのは初めて。

 OTGの幹部、エリック・ブリンカー氏は「われわれがユナイテッドのターミナルで生み出しているのは空港の中にあるすし屋であって、空港のすし屋ではない」と話した。

 築地市場でのマグロの競りは毎日午前5時半に始まる。午前8時までにはトゥルー・ワールドの加工施設に運ばれ、ここで解体、その日の夕方便に載せるためパック詰めされる。12時間のフライトを経て米東部時間午後4時半にEWRに到着すると、築地魚部屋に運ばれて包丁が入り、すしネタとなる。競り落とされてから地球を半周し、25時間後のことだ。マグロ以外に、ハマチやサバ、アマダイ、タコ、ホタテも築地から買い付けている。

 OTGの別の幹部、ネート・アップルマン氏は「われわれが提供するのは全て、旬で質の良いものだ」と語る。

 築地から仕入れていないものもある。日本で伝統的なすしネタではないサーモンだ。だが、米国では人気があるため、OTGはノルウェー産サーモンを輸入している。

 築地魚部屋の持ち帰りすしの価格は9.99ドル(約1130円)から。着席して食べたければ同じターミナルCにあるレストラン、サーフやキャップス・ビア・ガーデンでも購入できる。(ブルームバーグ Kate Krader)

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