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無人自動運転車が公道実験 全国で初、遠隔操作…愛知、カメラ、レーダー認識

2017/12/14

 愛知県は14日、同県幸田町の県道などで、運転席に人を乗せずに乗用車を走らせる遠隔型自動運転システムの実証実験を行った。警察庁によると、無人の自動運転車が一般車の走る公道で実験するのは全国で初めて。緊急時は人が遠隔でブレーキ操作し危険を回避する。

遠隔型自動運転システムの実証実験で、運転席に人を乗せずに公道を走る乗用車=14日午前、愛知県幸田町

 将来的には「無人タクシー」などでの実用化が期待される。愛知県として、県内に集積する自動車関連企業の開発を後押しする狙いもある。県は来年3月までに名古屋市などでも実験する。

 14日の実験は午前10時ごろに始まり、幸田町民会館周辺の1周約700メートルのコースで、通行止めをせずに実施。使用するミニバンは道路の形状や標識などを記憶しており、遠隔で指示を受け、ゆっくりと発進。ハンドルは自動で動き、一時停止した後、左折して公道に出た。

 交差点では報道陣を歩行者と認識し、しばらく停止。車載カメラやレーダーで一般車や歩行者を認識しながら時速15キロ以下で走った。

遠隔型自動運転システムの実証実験で、運転席に人を乗せずに公道を走る乗用車=14日午前、愛知県幸田町

 町民会館の建物内では「遠隔の運転手」の担当者が車載カメラの映像をモニターで監視した。念のため、ミニバンの助手席に乗った補助者が停車できるようにした。

 試乗した大村秀章知事は「ハンドルがなめらかに動いていた。近未来を先取りする体験ができた」と満足げだった。

 東京都でも同日、ベンチャー企業のZMP(東京)が無人車の公道走行実験をするイベントを実施した。遠隔操作で江東区の都道約150メートルを最高時速20キロで走行、23日には実験を一般公開する。

 都は実験希望者への情報提供や支援をするワンストップセンターを9月に開設し、11月末時点で19団体から相談があった。14日の実験も同センターが支援した。

 警察庁は6月、遠隔操作でシステム制御した自動運転車を公道で走行させる実験に必要な道路の使用許可基準を策定し、運転席を無人にした公道実験が可能となった。

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