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天空の駅、「撮り鉄」にぎわう宿 島根、三江線廃線控え交流の場

2017/12/14

 「天空の駅」の別名で知られるJR三江線宇都井駅(島根県邑南町)近くで9月にオープンした田舎体験の民泊施設「うづい通信部」が鉄道ファンらでにぎわっている。来春の廃線を前に訪れる観光客をもてなすために企画され、新たな交流の場に。将来的にも「三江線や沿線地域に愛着がある人のたまり場に」と地元の期待がかかる。

「うづい通信部」の一室から、ライトアップされたJR三江線の宇都井駅と列車を撮影する宿泊客=島根県邑南町

 天空の駅の別名は、高さ約20メートルの鉄橋上にあるのが由来。10月下旬から11月下旬まで期間限定でライトアップされた駅と車両の組み合わせを見通せる通信部2階の一室は、写真好きの「撮り鉄」にとってはたまらない撮影ポイントとなった。

 1日に発着する上下各4本のうち、夕方以降に走るのは上下各2本。11月中旬に訪れると、廃線後は撮れなくなる貴重な瞬間を逃すまいと10人ほどの宿泊客らが懸命にシャッターを切っていた。

 通信部には鉄道関連の書籍も置いている。夫婦で宿泊した島根県出雲市の三島幸美さん(59)は「以前から、三江線からの景色を見てみたいと思っていた。ゆったりと眺めることができて良かった」と満足げだった。

 宇都井地区は人口約130人で、高齢化率は約65%。三江線は利用者低迷のため昨年9月に廃線が決まったが、通信部を企画した町内出身の森田一平さん(49)が着目したのはその後に増加した鉄道ファンの数だ。

 近辺には飲食店も自動販売機もないため、民家をそのまま使って田舎暮らし体験を提供できる島根県独自の制度を活用し、開設につなげた。

 廃線後も駅の設備を活用し、トロッコ列車を走らせるなどの地域振興策が浮上している。森田さんは「三江線がなくなっても、地域がなくなるわけではない。地域を盛り上げる人が集まる拠点にしたい」と通信部の未来像を描く。宿泊体験は1人4千円。

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