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個室で完全マンツーマン 美容室より美容師を選ぶ時代へ 「フリーランス」が増加中

2017/12/07

 近年、美容室に所属せず、腕一本で顧客から直接依頼を受ける、「フリーランス美容師」が増えている。

美容室の新潮流

 美容師の一般的なキャリアは、「美容室に入って数年間、修業したあと自分のお店をもつ」というものだろう。しかし、今やコンビニエンスストアを上回る数の美容室が乱立するなか、新たに店舗をもつというリスクを避け、技術だけで勝負するフリーランスという道を選ぶ美容師が少なくないのだ。

個室で美容師とマンツーマンで施術してもらえる

 ただし従来は、「自分のお店」をもたないフリーランス美容師の多くは、既存の美容室の一角を借りて施術を行うしかなかった。そんな状況に一石を投じるのが、今年11月、東京・原宿にオープンした、フリーランス美容師のための個室型シェアサロン「GO TODAY SHAiRE SALON」。個室に仕切られた施術スペースを使って、フリーランス美容師が「自分のお店」のような感覚で施術できる施設だ。

 GO TODAY SHAiRE SALON代表取締役社長の大庭邦彦さんらは、フリーランス美容師の今後の可能性の大きさに着目している。

 「間に美容室が介在していても、お客様の多くが実質的にもつのは『この美容師さんにお願いしたい』という個人への期待です。実は、個人と個人がつながる『フリーランス』こそ、美容師の自然なあり方はではないでしょうか。そんな本来のかたちに向かいつつあるフリーランス美容師の活躍を後押ししたいと思い、都心の一等地でお客様に上質な空間を提供できる『GO TODAY』を立ち上げました」(大庭さん)

「自分にとって快適な空間」がシェアサロンの魅力

 確かに、「信頼する美容師にずっと担当してほしい」という人にとって、フリーランス美容師は魅力ある選択肢といえそうだ。

GOTODAYSHAiRESALONを立ち上げた社長の大庭邦彦さん(左)と、副社長兼フリーランス美容師のオオイケモトキさん

 フリーランス美容師はSNSなどを通じて、「くせ毛のあしらいが得意」「髪質に合わせたボブが得意」などそれぞれの得意分野を打ち出している場合が多く、自分の髪質や髪型に合う美容師と出会いやすい。そして、美容師個人と直接つながれるため、一般的な美容室通いでありがちな「お気に入りの美容師がお店を辞めて担当が代わってしまった」ということはなくなる。

 また、フリーランス美容師は基本的にすべてマンツーマンで対応する。数人のスタッフが交替で髪に触れるのではなく、信頼のおける美容師にシャンプーやカラーも含めすべてお任せできるという安心感は大きいだろう。

 シェアサロンはそんなフリーランス美容師の良さをさらに引き出す。「GO TODAY」には7つの個室があり、その空間の使い方は美容師と顧客の自由だ。好きな音楽を流したり、カラー放置時間中に照明を落としたり、個人の好みに合わせた対応もできる。また、小さな子ども連れで利用したり、友人とおしゃべりしながら施術時間を過ごしたりといった使い方をする人もいるという。

 オープン当初はフリーランス美容師2人の定期契約からスタートした「GO TODAY」だが、12月から10人以上に広がりつつある。スポット利用も増加している。

 「アメリカでは既にフリーランス美容師は数多く、全米に数百店を展開するシェアサロンもあります。私たちも原宿の一号店を足掛かりとして全国に展開し、お客様とフリーランス美容師の双方に高い満足度を提供できる場を増やしていきたいですね」(大庭さん)

 ライドシェアや民泊などのシェアリングエコノミーが注目を集めるなか、場所をシェアする「GO TODAY」の挑戦もその新しいモデルといえる。「美容室」ではなく「美容師」を選ぶ時代へ、美容業界の変革につながるかもしれない。(藤崎雅子/5時から作家塾(R))

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《5時から作家塾(R)》  1999年1月、著者デビュー志願者を支援することを目的に、書籍プロデューサー、ライター、ISEZE_BOOKへの書評寄稿者などから成るグループとして発足。その後、現在の代表である吉田克己の独立・起業に伴い、2002年4月にNPO法人化。現在は、Webサイトのコーナー企画、コンテンツ提供、原稿執筆など、編集ディレクター&ライター集団として活動中。

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