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韓流6年ぶりNHK紅白歌合戦出場へ K-POP人気復活で訪韓日本人客呼ぶ起爆剤になるか

2017/11/24

 大みそかのNHK紅白歌合戦に韓国人アーティストが2011(平成23)年以来6年ぶりに出場する。韓国、日本、台湾出身の9人で構成される韓国の女性アイドルグループ「TWICE(トゥワイス)」。一部韓国メディアは早くも、今回の紅白出場によって第2の「韓流ブーム」が起きるかのように報じた。だが、日本の一部音楽関係者は、ダンスやコスチュームなどで極端な複合エンターテインメント化を徹底させたK-POPについては「すでに飽きられた」とも指摘する。果たして6年ぶりの紅白は、不調の訪韓日本人客を再び呼び込むようなムーブメントを起こすのだろうか。

東方神起、少女時代、KARA以来

NHKは11月16日、大みそかの第68回紅白歌合戦の出場者を発表し、韓国のガールズグループTWICEが初出場すると明らかにした。聯合ニュース(日本語電子版)など複数の韓国メディアが一斉に報じた。

韓流、6年ぶりNHK紅白歌合戦出場へ K-POP人気復活で訪韓日本人客呼ぶ起爆剤になるか

また、韓国紙、中央日報(日本語電子版)は15日、NHKによる16日の発表に先立ち、日本のスポーツ紙や民放テレビ局による「TWICEの紅白出場内定」の報道を伝えている。同時に、2011年以来6年ぶりにK-POPのスターが紅白の舞台に上がることを好意的に取り上げた。

中央日報によれば、東方神起(2008~09年)、BoA(02~07年)、キム・ヨンジャ(01年)など韓国の歌手は2000年代に入り、9年連続で紅白に出場。10年は1人も出なかったが、K-POPの人気が頂点に達した11年には東方神起、少女時代、KARAなど計3組が出演した。だがその後、12年から5年連続で韓国勢は紅白の出場者リストから外されていた。

さらに中央日報は17日の電子版に掲載した記事で、紅白出場を果たしたTWICEについて、第2の韓流ブームの先頭に立つか大きな期待が寄せられていると、早くも前のめり気味に報じている。

大統領の竹島上陸とは関係ない…NHK

韓国メディアが6年ぶりの紅白出場を大きく取り上げることには、それなりの理由があると考えた方がいいかもしれない。

韓国勢が最後に紅白に出た2011年には、東方神起、KARA、少女時代の3組が出演。彼ら彼女たちは、日本ツアーやCD売り上げなどで12年も前年の11年に勝るとも劣らない音楽活動を展開していたというが、NHKからは声が掛からなかった。

これを受け韓国メディアは一斉に反発し、特に中央日報は「独島(竹島=島根県隠岐の島町=の韓国名)問題と関連しないだろうか」と疑問を投げかけ、(日本に存在しない)領土問題の影響から「(韓国人歌手は)紅白から排除された」と断定したのである。

12年の8月、当時の李明博(イ・ミョンバク)大統領が韓国の大統領として初めて竹島に上陸したことから、日本側の反韓感情は高まっていた。ただ、NHKは紅白の選考に「領土問題の影響はなかった」としているから、それはそうなのだろう。

当時の韓国メディアは、歴史認識をめぐる日本との対立や、竹島の領有権問題の影響で「排除された」と主張していた。政治的意味合いもあって、今回の紅白出場を好意的に見ている可能性はある。

「韓流ブーム」再びなるか…

だが、文化的な意味を考えると、様相は少し変わってくる。6年ぶりとなる紅白歌合戦出場なのだが、K-POPに代表される韓流の足下は決して盤石ではないのだ。

それというのも、日本の一部の音楽関係者は、K-POPについて、メロディーや歌詞などの音楽的要素を低め、ダンスやコスチュームなどで極端な複合エンターテインメント化を徹底させたと指摘。さらに「韓流」という日本にこれまでなかった新鮮かつ特殊なコンテンツが飽きられたという声さえある。

現に、韓流が紅白から消えた12年こそ、国内外のメディアでちょっとした騒ぎになったが、その後はニュースにさえならない。これは日本国内での韓流ブームの終焉(しゅうえん)を物語っていると言えなくもない。

韓国のメディアが、TWICEを「第2の韓流ブーム」の旗手にと期待するのもわかる。訪韓日本人客の数が頭打ち状態で、再び呼び込むためには新たな優良コンテンツが必要という考え方もあるのだろう。

聯合ニュースによれば、9人中3人の日本人メンバー(サナ、モモ、ミナ)がいるTWICEは、今年6月28日に韓国でのヒット曲を収録した日本デビューベストアルバム「#TWICE」を発表して日本市場に進出。同アルバムと日本初シングルが日本レコード協会のプラチナディスクに認定されるなど高い人気を誇るとしている。

TWICEの名称には、「良い音楽で一度、すてきなパフォーマンスでもう一度感動をプレゼントする」との意味が込められているという。果たして彼女たちの紅白出場が、韓国側の思惑に則ったものになるだろうか。

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