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関西ゲレンデ、訪日客つかめ 平昌五輪控え需要掘り起こし ムスリム向け礼拝所/中国旅行サイト提携

2017/11/20
ゲレンデを滑るスキーヤーら=18日、神戸市灘区の六甲山スノーパーク(宮沢宗士郎撮影)

 国内のスキー人口が減少する中、急増するインバウンド(訪日外国人客)に活路を見いだそうとする動きが広がっている。質の高いパウダースノーを武器に外国人スキーヤーらの心をつかんだ施設や、イスラム圏からの旅行客向けに礼拝所を設けるスキー場も登場。国も好機と捉え、外国人インストラクターらの充実や国内需要の掘り起こしに乗り出した。来年2月には、平昌(ピョンチャン)五輪の開催も控えており、スノースポーツ再興に、関係者の期待は高まる。

 18日から今季の営業を始めた人工スキー場「六甲山スノーパーク」(神戸市灘区)は2年前、ムスリム(イスラム教徒)旅行者向けに手足を清めるシャワー室付きの礼拝所を新設。豚肉やアルコールなどの摂取を禁じるイスラム教の戒律に適した料理に分かりやすいマークを付けるなど、食事面でもムスリムに配慮した。担当者は「礼拝所の有無などで行き先を判断するムスリム旅行者は多く、好評を得ている」と語る。

 運営会社によると、平成20年度は600人だった外国人客は、26年度に1万6750人を記録した。

 来月、国内では14年ぶりに誕生するスキー場「峰山高原リゾートホワイトピーク」(兵庫県神河町)は中国の旅行サイトと提携し、インバウンド獲得を目指す。担当者は「国籍を問わず楽しめるスキー場を目指したい」と意気込む。

 質の高いパウダースノーや、近隣の温泉施設などを武器に外国人客の心をつかんだ施設もある。

 北海道・ニセコ地区には年間30万人以上の外国人が訪れ、温泉地でもある新潟県の「ガーラ湯沢スキー場」も年間約6万人もの外国人客を受け入れている。

六甲山スノーパークに設置されたムスリム旅行客向けの礼拝所(六甲山観光提供)

 

 雪と無縁のフィリピンやタイ、ベトナムからの旅行者の約2割はスノースポーツを楽しんでいるというデータもあり、観光庁の担当者は「外国人の需要の高まりを感じている」と話す。
観光庁によると、国内のスキー・スノーボード人口は10年の約1800万人をピークに減少傾向にあり、27年は約740万人と4割近くにまで落ち込んでいる。

 こうした中、“カンフル剤”として注目を集めるのが増え続けるインバウンドだ。観光庁はさらなる掘り起こしに向け、来月から施設運営事業者などを対象に、外国人のインストラクターやガイドの充実などを目指すモデル事業を始める。

 平昌五輪の開催も目前に控え、国内需要の回復にも期待が集まる。観光庁は小中学生を対象にしたスキー教室の充実なども新事業の支援対象にしており、担当者は「日本人のスノースポーツ人口も少しずつ拡大できれば」と話している。(細田裕也)

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