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米LCCのジェットブルー、新たな機体に乗客を「感嘆」させる最新機能

2017/11/14
 

 米格安航空会社(LCC)のジェットブルー・エアウェイズはかねてより所有する航空機の全面改良に言及してきたが、運航開始から約18年となる今年、ついにこれが実現に向けたスタートを切る見込みだ。新たな機体には、乗客を「感嘆」させる最新機能が数多く搭載されるという。

 同社が新たに導入するのは、新バージョンのエアバスA320型機。同機には10インチ(約25センチ)のタッチスクリーンやチャンネル数100以上の生放送テレビ、Wi-Fiシステムが設置される。

 今回のリニューアルは、カナダの重工業大手、ボンバルディアが開発した新型小型機Cシリーズや、エアバス、ボーイングの最新長距離旅客機に見られるデザインの傾向を反映したものだ。

 「エアスペース」導入

 エアバスは現在、A350とA330neo向けに新たな機内内装ブランド「エアスペース」を取り入れており、このエアスペースをA320にも取り入れることを決めた。エアスペースはジェットブルーのA320でお披露目されることとなるが、当然、A350、A330neoシリーズでも標準装備となっていく見通しだ。

 エアバスのキャビンマーケティング担当副社長、インゴ・ウゲッツアー氏によると、エアスペースには、世界中の空港で行った調査から導き出した内装の問題点に対する改善が反映されている。調査は18カ月にわたって行われ、航空会社の意見や乗客からのフィードバックなども踏まえた。

 最大の問題は、荷物を預けたくない旅客の間で場所の取り合いになりがちな頭上の手荷物収納棚だった。新しい収納棚は収納量が40%拡大する。ウゲッツアー氏は「当社は収納棚のサイズを最適にするため、相当な労力を費やした」と話す。

 そして客席の通路は乗客の「感動」を呼ぶよう改良され、航空会社ごとのカスタマイズが可能になる。

 調査ではまた、実際の状態がどうであるかにかかわらず、乗客は機内のトイレが汚いと感じていることも分かった。これを踏まえ、新デザインのトイレにはムード照明や手を触れずに水を流せる蛇口、抗菌加工、アロマ・ディスペンサーなどが導入される。機体の隅々までがくつろぎの空間となるよう意図された設計だ。

 座席間隔5センチ狭く

 ただ一方で、不満の声が上がりそうなちょっとした“サプライズ”もある。座席は詰め込みが計画されているのだ。現在、総座席数が150席の機体は12座席が追加で搭載される。

 ジェットブルーが投資家に伝えたところによると、座席数の増加により1億ドル(約113億円)に上る財務上の利益がもたらされる見込み。ただ同社は、2015年に受託手荷物を有料化したときと同様、座席間隔の縮小についても慎重に進めてきた。

 12座席の追加によりエコノミークラスの座席間隔は約5センチ狭くなって81センチ余りになるが、米航空会社の平均座席間隔に基づけば、ジェットブルーは今後も「最も足元の広いエコノミー席」を売りにすることができる。

 座席数を150席から162席にすることで、2つのトイレの配置変更と新たな調理室の設置が必要になり、計画には遅れが生じている。それでも、総座席数はジェットブルーが14年後期に発表した165座席計画や、他の航空会社が同型機に詰め込んでいる186座席と比べればまだ少ない。

 ジェットブルーには20年までに32機のエアバス機が納品される予定で、このほかにも65機を発注している。同社は長期的には、より大きく広々とした客室のイメージを作り上げるため、さらにスタイリッシュな設計に変更したいと考えている。(ブルームバーグ Justin Bachman)

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