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関空から格安世界一周も夢じゃない LCCスクートが中長距離便強化

2017/11/01

 シンガポールの格安航空会社(LCC)スクートが、関西国際空港から米ハワイ・ホノルルとシンガポールを結ぶ直行便を新たに就航させる。LCCはこれまで3~4時間の短距離路線が中心だったが、今回の2路線は7時間を超える。すでにスクートは本拠地のシンガポールと欧州を結ぶ便を就航させているが、ホノルルからは北米大陸も視野に入る。LCCでの中・長距離便が浸透すれば、関空からLCCでの世界一周が可能になるかもしれない。(阿部佐知子)

 3万円台でハワイへ

シンガポールを拠点とする格安航空会社のスクート。12月に関空からホノルル、シンガポールへの便を就航させる(スクート提供)
 スクートが12月19日から新たに就航させるのは、関空-ホノルル線と関空-シンガポール線で、それぞれ週4便運行する。

 関空を午後7時25分に出発するホノルル便の所要時間は7時間10分。反対のホノルル発は9時間25分だ。シンガポール線もそれぞれ、関空発が7時間、シンガポール発が5時間45分で結ぶ。

 同社はすでに関空から台湾の高雄とタイ・バンコクを経由するシンガポール線を運行しており、シンガポールや台湾の利用者が、関空を経由してホノルルに向かうことも可能となった。

 日本人に人気のホノルル便は、関空からは日本航空、デルタ航空、ハワイアン航空のほか、マレーシアのLCCのエアアジアXも今年6月に参入。大手航空会社の往復料金が7万円台からなのに対し、LCCでは半額以下の3万円台で行ける日もある。

 シンガポールから欧州も

 シンガポールを拠点とするスクートは、中国や東南アジア、豪州、インド、東京、札幌などに乗り入れる。今年6月には、シンガポールから約9000キロ離れ、11時間以上かかるギリシャ・アテネ線も就航させた。

 長距離路線を含めて路線を充実させることで、単一路線だけでなく、これまで大手航空会社が強みとしていた乗り継ぎによる遠方への旅行需要も取り込むことができる。ホノルル線就航により、ホノルル-関西-シンガポール-アテネと、太平洋からアジアを経て欧州まで乗り継ぐことも可能となった。

 太平洋路線を狙う?

 近年LCC誘致に力を入れることで利用者数を大幅に増加させてきた関空だが、就航路線が中国や韓国を中心としたアジア路線に偏っていることが課題となっている。

 このため、空港を運営する関西エアポートは今年4月から、国際線中・長距離路線の新規就航に対し、着陸料の割り引きを拡大し、中・長距離便の誘致を目指している。

 一方で、LCC側にとっても、近距離路線の競争が激化する中・長距離路線に力を入れる動きが世界で活発になっている。

 スクートの担当者は「欧州と米国(ハワイ)へ就航し、今後も東南アジアに限らず新規路線を協議している」とするほか、エアアジアXも、ホノルル線をきっかけに米国本土への就航も視野に入れる。

 すでに欧州から米国主要都市へ向かう大西洋路線にはLCCが参入しており、7~8時間程度の路線への就航は今後も進むとみられる。

 東アジアの端にある日本は太平洋路線の中継地としてはうってつけ。太平洋路線へのLCC就航が活発化すれば、格安での世界一周も夢ではない。

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