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英LCC、モナーク航空が経営破綻 旅客11万人が帰国不能に

2017/10/03

英格安航空会社(LCC)のモナーク航空が経営破綻し、旅客11万人が帰国できない事態に陥っている。破産管財人となった会計事務所のKPMGが10月2日、モナーク航空と旅行代理店モナーク・トラベル・グループを管理下に置いたと発表。航空便や宿泊の予約などはキャンセルされた。モナーク航空の航空運送事業許可は停止され、運航できなくなる。KPMGは海外に取り残されたモナークの顧客の帰国に向け英国の民間航空行政を担う民間航空局などと連携しているという。

英航空5位モナーク航空の機体。モナーク航空の破綻で乗客は大混乱した(AP)

今年に入ってから欧州航空会社による経営破綻は、イタリア航空大手のアリタリア航空、ドイツのLCC、エアベルリンに次いで3社目だ。欧州の短距離路線市場はコストの増加、競争激化に見舞われている。モナーク航空の破綻を前に、欧州LCC最大手ライアンエアーではパイロットが同時休暇を取って多数のフライトをキャンセルする問題も起きていた。

旅行需要が高まる中でモナーク航空が破綻したことにより、ライバル会社には、モナーク航空の空港発着枠や機材、搭乗員などの資産を買収するチャンスが広がる。英スカイニュース・テレビは週末にかけて、英航空大手ブリティッシュ・エアウェイズやエアリンガスを傘下に持つインターナショナル・エアラインズ・グループ(IAG)がこれらモナークの資産の一部取得に関心を示していると伝えた。

モナーク航空はKPMGに資産売却処理を依頼する前、2018年春までにより収益性の高い長距離路線へと徐々に事業転換するつもりで対外的に複数の選択肢に取り組んだという。モナーク航空のアンドリュー・スワフィールド最高経営責任者(CEO)は「関心は相当高かったが、成果につながらず残念だった」と語った。(ブルームバーグ Thomas Seal)

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