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スマホで山岳遭難ストップ 位置を把握「安心登山」 山梨・瑞牆山で全国初運用

2017/09/22
201709221647_1-300x0.jpg登山者が携行する発信器。スマホよりやや小さい

後を絶たない山岳遭難を防ごうと、山梨県北杜市は今月、瑞牆山(みずがきやま)(2230メートル)で登山者の位置を遠隔地のスマートフォンなどで把握できる情報通信システム「TREK TRACK(トレック トラック)」の運用を始めた。利用者からは「安心して登山や自然が楽しめる」と好評という。市は運用状況を見て、対象地域を難易度の高い南アルプスや八ケ岳にも広げる方針だ。

201709221647_2-300x0.jpg位置情報システムの受信画面の一部(博報堂アイ・スタジオ提供)

システムはデジタル広告制作の博報堂アイ・スタジオ(東京都千代田区)が開発。北杜市が全国に先駆け、瑞牆山で運用を始めた。

登山者の位置情報は、携行する発信器から無線電波で山中の基地局に送られる。この情報を約1分おきに衛星利用測位システム(GPS)で山岳管理者や家族などに送信する仕組みだ。

受信側はパソコンやスマホなどで登山者の位置を確認できる。緊急時には登山者が発信器の「ヘルプコール」を押し、博報堂アイ・スタジオや山岳管理者、家族に救助を求める機能もある。

発信器はスマホより小ぶりで、1回の電池交換で3~4日間使える。基地局の半径10キロ圏内にいれば、発信器の電波が拾われる。レンタル価格は1日990円。

博報堂アイ・スタジオによると、登山者からは「トラブル時にボタンを押すだけの簡便さが良い」「ネット環境がなくても使えるので安心」などの声があったという。

北杜市観光課は「市内の山々は安全対策が課題だった。登山の難易度が比較的低く、登山者が家族層から高齢者層まで幅広い瑞牆山での運用を決めた」と導入の理由を説明する。「今後は登山難易度が高い山でも導入していきたい」としている。

 県警によると、昨年に県内で発生した山岳遭難事故は149件(前年比42件増)、遭難者数は160人(同36人増)で、このうち25人が死亡している。

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