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賛否両論の宮城観光㏚動画 会見で県知事は成功強調、壇蜜さんは番組で慎重なコメント

2017/09/01

タレントの壇蜜さんが出演し「性的表現がある」などとして物議を醸して、配信中止となった宮城県の観光PR動画をめぐり、村井嘉浩知事は8月28日の定例会見で、観光客の伸びに成果があったとした上で、「一連の観光キャンペーンはうまくいった」と述べ、成功したと強調した。一方、壇蜜さんは出演したテレビ番組で、「アクセス数にあぐらをかいてはいけない」と慎重なコメントをした。

【関連サイト】宮城県
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201709011731_1.jpg8月26日に開かれた壇蜜さん(中央)と村井嘉浩宮城県知事(右)のトークショー=仙台市青葉区(大渡美咲撮影)

村井知事は動画の配信を止めないでほしいという声もあったとし、「8割前後の方がいいんじゃないかという声もあった。サイレントマジョリティーからは支持された」と述べた。

また、26日に壇蜜さんが参加した関連イベントで、壇蜜さんが「私が元気に『宮城においでよ』といえなくなった」などと発言したことについては「一部の方から厳しい批判があって、腫れ物を触るような扱いをされ、壇蜜さんにつかわせて申し訳ない。壇蜜さんも心の中では喜んでいたはず」と述べた。

また、批判について「裸婦像を性的と見るか芸術としてみるか。(動画を)作品としてみれば評価する人もいた。何をやっても取りようがある。観光客がどれくらい来て継続されたのかというのが大事だ」と強調。

今後行われる秋冬のキャンペーンについては「次回は温泉を前面に出したい。具体的に細かいところはつめたい。動画に関してこれだけ関心をもってもらうのは(壇蜜さん出演の)動画があったからこそ」とあくまで動画に問題はなかったという姿勢を貫いた。

一方で、村井知事とのトークショーなどの関連イベントに出席した翌27日、TBS系列のサンデージャポンに出演した壇蜜さんは番組内で、PR動画が取り上げられた際に、「決してアクセス数の上にあぐらをかいてはいけない。賛否両論あったことは、県知事も私も制作に関わった方々も受け入れないといけない」と慎重にコメント。

さらに「460万あったからいいじゃないか、集客数が伸びたからいいじゃないかと、(周りの人に)言われたからって、それをいいですよねって私たちが絶対主張してはいけない」と村井知事とは逆の意見を展開。

さらに、動画が性的だとは思わなかったのか、と問われ、「絵コンテを見せてもらって全体の8割、9割を分かっていたが、全体を見せてもらったのは直前。(内容については)壇蜜というタレントを選んでもらっておかしいとか、それは思ってはいけないと思った」とコメントしていた。

 
201709011731_2.jpg動画サイト「ユーチューブ」で公開されている宮城県の観光PR動画。壇蜜さんが亀の頭をなでて「上乗ってもいいですか」と話しかけている

宮城県や仙台市などが展開する観光キャンペーン「仙台・宮城『伊達な旅』夏キャンペーン2017」の一環で7月4日から動画の配信がスタート。動画では、壇蜜さん扮する仙台藩主の伊達家家臣の末裔、「お蜜」が県のゆるキャラ「むすび丸」とともに竜宮城ならぬ、涼宮城に行くという内容。

「夏でも涼しい宮城の魅力を表現した」というが、壇蜜さんの唇のアップとともに「肉汁トロットロ、牛のし・た」といったセリフが使われている。亀のアニメーションに対し、「上乗ってもいいですか」のせりふの後に亀が大きくなる描写もある。

県にはこれまでメールや電話で苦情などが寄せられたほか、女性県議や女性団体が県に配信中止を申し入れていた。県によると、17日までに県には約480件の苦情などの意見が寄せられた。動画の最終的な再生回数は466万8559回だった。

県が大手旅行会社へ聞き取り調査を行ったところ、7~9月の県内への宿泊者数などの観光客は1~2割増加しているという。動画は27日午前0時に削除された。

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