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人気の皇居・東御苑、長期休園か 大嘗祭に合わせ、五輪直前の東京観光に痛手

2017/08/28

東京観光の人気スポット、皇居の付属庭園「東御苑」が平成31(2019)年の夏から冬にかけて長期休園する可能性があることが分かった。新天皇の即位に伴う重要儀式「大嘗祭(だいじょうさい)」が同年11月下旬に想定されており、平成の大嘗祭が執り行われた東御苑が有力な候補地となっているためだ。東京五輪の前年に当たり、外国人観光客のさらなる増加が見込まれる中、“皇室の庭園”の長期休園は観光業界にとって痛手となりそうだ。

201708281342_1.jpg多くの観光客が出入りする皇居東御苑の大手門(篠原那美撮影)

201708281342_2-300x0.jpg東御苑は広さ約21万平方メートル。かつての江戸城本丸、二の丸と三の丸の一部に当たり、天守台や富士見櫓(やぐら)などの史跡が点在する。もとは非公開だったが現在の宮殿造営に合わせて整備され、昭和43年から公開された。

訪日外国人観光客の増加に伴い、東御苑の入園者数は近年急増している。平成25年の約89万人から昨年は約146万人と6割増加。そのうち外国人の割合は4割を占めている。

こうした現状を踏まえ、宮内庁は5月から6カ国語で観光ガイドを見聞きできるスマートフォン用アプリの運用を開始。ダウンロード数はこれまでに1万6千超という人気ぶりだ。

連日観光客でにぎわう東御苑だが、天皇陛下から皇太子さまへの御代替わりの準備に伴い、長期休園する可能性が出てきた。31年11月に想定される新天皇の大嘗祭の開催候補地となっているためだ。

平成の大嘗祭は2年11月に東御苑で行われ、同年7月末から12月末までの間、臨時休園となった。

宮内庁関係者は「仮に東御苑で平成と同規模の大嘗祭を行うことになれば、樹木の伐採や移植なども必要になる」と打ち明ける。

一方、観光業界は人気スポットの長期休園の可能性に頭を抱えている。外国人向けの東京観光ツアーに東御苑を組み込んでいる「はとバス」広報室は「立派な門や天守台は江戸の情緒を感じられる撮影スポットとして人気がある。皇居観光の目玉が二重橋のみになるのは残念なこと」と話す。

皇居のある千代田区の商工観光課も「皇居が目的の外国人観光客が減少し、千代田区を訪れる観光客の総数にも影響が出るだろう」と予測する。「長期休園が決まれば、ホームページやSNSで周知し、皇居以外の街の魅力を発信していきたい」としている。

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