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東京五輪、訪日客増…シニア世代、英会話の関心高まる 専用コース、短期留学が人気に

2017/08/19

2020年の東京五輪・パラリンピック開催や訪日外国人の増加を背景に、シニア世代の間で英語への関心が高まっている。英会話教室や短期留学でもシニア向けプランが登場しており、自分に合った学習方法を選ぶことができそうだ。(油原聡子)

◆ゆっくりも本格派も

「若い人と一緒に学ぶのは不安」「学習ペースについていけるのか心配」―。

シニア世代が英語を学ぶとき、こんな不安を覚える人も少なくない。語学学校では、こうした悩みを解消するシニア向けコースを開講している。

ECC外語学院は7月から、関東の教室でシニア向け英会話コースを開講した。通常コースは基本的に1年契約だが、シニアコースは通いやすいように月謝制だ。グループレッスンで、週1回50分、月9100円(税込み)。通常コース1回分を、シニアコースでは3回に分けて教えるため、ゆっくりとしたペースで学ぶことができる。

池袋西口校に通う、東京都板橋区の主婦(58)は「外国人から道を聞かれてもうまく答えられず、いつか時間ができたら英語を学び直したいと思っていました。若い人のスピードにはついていけないと思っていたので、同世代と一緒に学べるのが良い」と話す。

70代や80代も多く、女性の受講者がほとんど。担当者は「仲間同士のコミュニケーションを楽しみに来校される方も多いですね」。

本格的に学びたい人向けなのが「Gaba(ガバ)マンツーマン英会話」だ。

60歳以上がお得に学ぶことができるプランがある。60回で10カ月34万8000円(税別)。レッスン料金の単価は5800円(税別)と従来のプランに比べ15%ほど安い設定になっているという。基本的に平日昼間の受講だが、当日予約の場合には平日夜や土日も受け付けている。「1対1で学ぶので、外国人と話すのに臆さなくなる」と好評だ。

◆旅行感覚の現地教室

201708181302_1.jpgクラブツーリズムの短期留学ツアーでは、出発前に英会話教室が開かれる=東京都新宿区

「留学したい」という夢を旅行感覚で手軽にかなえるツアーもある。

旅行会社のクラブツーリズム(本社・東京都新宿区)は今年、シニア向けの短期留学ツアーを発売した。

イギリスのロンドン(7日間)とオーストラリアのゴールドコースト(8日間)の2コース。それぞれ現地の語学学校で学ぶことができる。添乗員も同行し、観光も含まれている。1人参加のツアーだが、出発前に日本で英会話教室が開催されるので、参加者同士交流を深めておくこともできる。ツアーを企画した同社の藤巻梓さん(35)は「自分で留学しようと思うと手続きも大変ですが、添乗員もいるので安心して参加いただけます」。

語学研修などを扱うJTBガイアレック(本社・東京都豊島区)でも、シニア向けのプログラムが人気だ。現地の語学学校などでのレッスンと異文化体験などを組み合わせている。2週間超から1カ月程度の滞在を希望する人が多く、平成28年度の売り上げは前年比2割増と好調だ。

「東京五輪でボランティアをしたい」「町で困っている外国人を助けたい」―。学習の動機はさまざまだが、シニアの指導経験が豊富な英会話講師、原田邦子さん(40)は「5~6年前からシニアの英語学習熱が高まってきました。定着に時間がかかる傾向はありますが、着実に努力して進むのが得意な世代。最近は訪日外国人も多く、実際に英語をどんどん使って覚えていってほしい」と話している。

                  ◇

■習い事は男女とも「英語」がTOP

シニアの習い事は男女ともに「英語」が1位だったことが、リクルートマーケティングパートナーズ(本社・東京都中央区)の調査で明らかになっている。

調査は昨年12月、1年以内に習い事をしたことがある35~64歳の男女835人が回答した。

それによると、シニア世代(50~64歳)に、この1年間に実施した習いごと(複数回答)を尋ねると、女性は1位が英語(25%)、2位がヨガ・ピラティス(17.3%)、3位がフィットネスクラブ(11.1%)-だった。一方、男性は1位の英語が27.4%で、2位のゴルフ(8.7%)、3位のフィットネスクラブ(7.2%)を大きく引き離した。

今後やってみたい習い事でも、シニア世代は男女ともに英語が1位だった。

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