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格安航空会社の中長距離便が相次ぎ就航 近距離路線で競争激化、新たな需要開拓

2017/08/10

格安航空会社(LCC)がアジアを舞台に、運航時間が4時間を超える中長距離路線を就航させる動きが相次いでいる。LCCが主力とする近距離路線で競争が激化する中、他社とすみ分けられ、収益性が高い中長距離路線に乗り出すことで需要開拓を目指す。

201708091621_1-300x0.jpgジェットスター航空のボーイング787(ジェットスター航空提供・共同)

航空調査会社のCAPAによると、近距離路線が多い東南アジアでは、LCCが航空の供給座席数に占める割合が56%(昨年6月時点)で、地域別で圧倒的な首位だ。そこでLCC各社は燃費性能が優れ、採算性を確保しやすい米ボーイング787などの中型機を使って中長距離路線に挑む。

マレーシアのエアアジアは傘下企業を通じ、日本と人気保養地を結ぶ路線を相次いで開設。成田空港とインドネシアのバリ島デンパサールを結ぶ路線が5月25日、関西空港―米ハワイ・ホノルル線が6月28日、それぞれ運航を始め、欧州エアバスの中型機A330を使う。

エアアジアのトニー・フェルナンデス最高経営責任者は共同通信の取材に「中部空港(愛知県)を拠点とする日本法人エアアジア・ジャパンの運航開始を控え、路線開設は日本でブランドを確立する大きなチャンスになる」と意気込んだ。

シンガポール航空傘下のスクートは、同社初の欧州便となるギリシャの首都アテネとシンガポールを結ぶ路線を6月20日に週4往復で就航。使用機材のボーイング787は座席の前後間隔が約78.7センチの標準エコノミークラス、約86.4センチに広げた席、上級席など「長時間のフライトを楽しく快適に過ごしてもらえるようさまざまな選択肢を用意した」(スクート)という。

スクートは、さらに長距離1路線と中短距離4路線を就航させると表明。関西空港経由のホノルル―シンガポール線の開設を計画していると報じられている。

一方、経済成長が著しいベトナムとつなぐ直行便の運航を5月に始めたのが、オーストラリアのカンタス航空傘下のジェットスター航空だ。ボーイング787を使い、ベトナムの大都市ホーチミンとオーストラリアのメルボルン、シドニーをそれぞれ結ぶ路線を設けた。
 

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