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関空―USJ―任天堂の「好調トライアングル」…関西経済牽引に期待

2017/07/20

関西国際空港(大阪府泉佐野市)と大阪市のテーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)」(大阪市此花区)が、任天堂(本社・本社・京都市南区)との結びつきを強めている。関空には新型ゲーム機の体験コーナーが設置され、USJでは任天堂エリアの建設が始まった。関空とUSJは利用者や入場者が過去最高を更新するなど好調で、任天堂も新型ゲーム機が品薄になる人気。「好調トライアングル」で関西経済を牽引するとの期待が高まっている。(藤原直樹)

201707201113_1.jpg関西国際空港に設置された任天堂のゲーム機を体験できるコーナー

関空でスイッチ体験

関空は訪日外国人の急増を受け、中国や韓国などアジア向けの格安航空会社(LCC)を中心に旅客便が拡大。平成28年度の旅客数は前年度比7%増の2572万人で過去最高を記録した。

そんな好調関空の第1ターミナル1階国際線到着口近くに6月23日、任天堂の新型ゲーム機「Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)」を体験できるコーナーが設置された。

広さ42平方メートル。スイッチのほか携帯型ゲーム機「ニンテンドー3DS」やスマートフォン向けのゲームが用意される。人気キャラクター「マリオ」の像も設置され、記念撮影が可能だ。

任天堂の体験コーナーが空港に設置されるのは初めて。任天堂のゲーム機は外国人のおみやげ人気も高いため、関空への設置でPR効果を狙っている。「楽しめる空港」を目指す関空にとっても、任天堂のゲーム機は集客に貢献するとみている。

USJにマリオ登場

201707201113_2-300x0.jpg新アトラクション「SUPER NINTENDO WORLD」の着工式=大阪市此花区(前川純一郎撮影)

28年度の入場者が過去最高の1460万人となったUSJは、ライバルの東京ディズニーリゾート(千葉県浦安市)を激しく追い上げている。その切り札になるのが、32年開業予定のマリオなどが登場する新エリアだ。

過去最高となる600億円超を投資し、人気ゲーム「マリオカート」をテーマにした乗り物型アトラクションのほか、物販店や飲食店などを集め、任天堂のゲームの世界観を楽しめるエリアにする。

6月8日には着工式が行われ、本格的に工事がスタートした。USJ運営会社のジャン・ルイ・ボニエ最高経営責任者(CEO)は「だれも体験したことのないような魅力を提供できる。入場者を数百万人は上乗せできるはずだ」との見通しを示した。

任天堂にとってもキャラクター資産を活用したビジネス拡大の好機となる。任天堂エリアはUSJ以外にも米国の2カ所のユニバーサル・スタジオで建設が予定されており、先行オープンするUSJでの成否が試金石となる。

相互に強み合わせる

関空やUSJとの連携を始めた任天堂は、ゲーム機の販売不振や円高などの影響で24年3月期から3年連続で営業赤字に陥るなど一時は不振だったが、現在は好調に転じている。

スイッチは発売した3月だけで世界で274万台を販売。ゲーム雑誌「週刊ファミ通」を発行するカドカワによると、国内でも6月までに販売台数が100万台を突破し、一世代前のゲーム機「WiiU(ウィー・ユー)」を大幅に上回るペースで推移している。品薄になるほどの人気で、任天堂は30年3月期の連結業績予想で9年ぶりの増収を見込んでいる。

関空とUSJにとって、任天堂を取り込む狙いはなんと言ってもマリオに代表される世界で通用するブランド力の活用だ。関空とUSJは直通のリムジンバスでの相互送客などですでにタッグを組んでいるが、さらに魅力を高める必要から任天堂を加えた強力トライアングルが実現した。

現在は好調な関空とUSJも一時は不振に苦しんだ。不振を乗り越えて復活を果たした3者が相互の強みを合わせることで、関西経済にも多大な恩恵が生まれそうだ。
 

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