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インバウンド対策で車体デザインを公募

2016/07/06

島根県東部のローカル私鉄「一畑電車」は、新しく製造するオリジナル車両を今年度中に運行させる。

【関連サイト】一畑電車

独自車両の採用は、昭和初期製造の「デハニ50形」以来86年ぶり。

同社が取り組むインバウンド対策と来年3月に予定しているダイヤ改正の切り札として期待し、車体デザインを公募する予定。

鉄道車両の修理・改造を主体とする「後藤工業」(鳥取県米子市)が初めて車両製造を手がける。

一畑電車では、昭和3~5年に製造されたデハニ50形が同社の独自車両だったが、それ以降の車両更新では、他の鉄道会社で一線を退いた中古車両を購入してきた。

しかし、資金面で同社を支援する沿線自治体などから運行コストを削減するよう指摘を受け、従来の2両編成から1両に減らした運行を模索する中、車両の新造を決めた。

新車両は、定員129人(うち座席定員64人)で計画。2014、15年に東急電鉄から購入した1000系車両に比べ、座席定員で24人多い。近年主流のVVVFインバーター制御や回生ブレーキを採用し、省エネと乗り心地の向上を図る。

また、インバウンド対策として外国語対応機器を搭載し、車内案内表示を和英2カ国語表記とする。

後藤工業は、JRの「サンライズ出雲」や智頭急行の「スーパーはくと」などの検査・修繕、一畑電車の車両改造などを手がけてきたが、新造は初の試み。JR四国に投入された7000系車両をベースに設計を行い、製造を進めている。

これを受け、車両の形式は、「電動車・普通車」の意味と 7000系の数字を取って「デハ7000系」とした。

1両の価格は約2億1,000円を見込み、全額を国と沿線自治体が負担。

一畑電車は今秋、車体デザインを公募・決定し、営業運転開始は1両目が年内、2両目は年度内の見通し。

一方、ダイヤ改正は2013年4月以来約4年ぶりとなる2017年3月に予定。北松江線と大社線の接続改善や休日の朝夕の増便を図る考えで、デハ7000系がその一翼を担う。

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