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高知市、外国人急増で街一変 クルーズ船の寄港がわずか2年で4倍に

2017/07/20

高知市の高知新港を訪れるクルーズ船が急増している。多い日に4000人を超える外国人観光客の来訪は街の景色を一変させる。高知県や高知市はさらなる誘致を目指し、広報活動を強化するとともに、アンケートなどで外国人客のニーズを探り、受け入れ態勢の整備を進める。

201707201045_1.jpg高知新港を訪れた大型クルーズ船「クァンタム・オブ・ザ・シーズ」=6月、高知市

29年度の寄港、仮予約含め60隻に

まるで海に浮かぶ高層マンション。6月中旬、大型クルーズ船「クァンタム・オブ・ザ・シーズ」(全長約350メートル、約16万8000トン)が乗客約4800人を抱えて晴天の高知新港を訪れた。

岸壁でバスに乗った観光客は高知城などの観光地へ。市内の商店街は、外国人観光客や通訳をする案内人であふれ、普段の平日では見られない活況を呈した。

平成26年に高知新港の客船受け入れ整備が一部完了し、16万トンクラスの客船が入港可能になった。県港湾振興課によると、27年度には8隻だった寄港数は28年度に30隻に。29年度は32隻が予定されており、仮予約も合わせれば60隻近くに達するという。

県はクルーズ船の誘致を強化するため、16年から、外国船会社を高知に呼んで、モニターツアーを行ったり、アメリカの見本市に出店したりしている。県港湾振興課の恒石敏宏主幹は「港湾利用を促進し、インバウンド消費を増加させたい」と意気込む。

県と市が進めるアンケートでは、乗客と乗務員を対象に買い物や飲食費の総額、訪れた観光地などを聞き、傾向の把握に努める。

訪日客のニーズをつかめ

外国人観光客の増加で、飲食店やドラッグストアで大混雑が見られる一方、「中西呉服店」の中西啓介社長は「客船が来ても、写真を撮っていくくらいで売り上げは変わらない」と苦笑いする。

はりまや橋商店街振興組合(高知市)の山本良喜事務局長は、売り上げ増につなげるには「お客さんが何を求めているのか知らなければならない」と指摘し、県や市の調査に期待を寄せる。

クルーズ船の誘致には国も積極的で、20年にクルーズ船で来日する外国人客を500万人に増やす目標を掲げる。先の通常国会で改正港湾法が成立し、長崎県の佐世保港や熊本県の八代港など6港で、クルーズ船受け入れ拠点の整備を進める。

各自治体による誘致合戦も過熱しており、恒石主幹は「他の都道府県と連携して日本の港を売り込む形も模索したい」と力を込める。

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