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映画「パワーレンジャー」 日本発の米国製スーパー戦隊、ヒーロー映画のあり方変える?

2017/07/16

「アベンジャーズ」シリーズなどスーパーヒーロー映画が全盛だが、東映の特撮テレビ番組「スーパー戦隊」シリーズを基にした「パワーレンジャー」が7月15日、公開された。従来のスーパーヒーローたちに比べ、色分けされた5人の戦士が力を合わせて戦うスタイルは、かなり異質。総製作費120億円の「パワーレンジャー」は、スーパーヒーロー映画のあり方を変えるのか。(岡本耕治)

物語は紀元前、5人の戦士によって地球が悪の侵略から守られた場面で始まる。長い年月が流れ、地方の小さな町で、5人の若者が不思議な力を秘めたコインを手に入れ、超人的な力を身につける。同時に悪の戦士リタ(エリザベス・バンクス)も覚醒し、両者の死闘が始まる…。

201707151702_1.jpg米国側がデザインしたコスチュームも見どころのひとつ

パワーレンジャーとなるのは、不祥事でスポーツのスター選手の地位を失ったジェイソン(デイカー・モンゴメリー)や内気でからかわれてばかりのビリー(RJ・サイラー)など落ちこぼればかりだ。

201707151702_2-300x0.jpg続編は検討中だが、「ヒーローが5人もいるので展開はしやすい」と語るディーン・イズラライト監督(岡本耕治撮影)

ディーン・イズラライト監督(32)は、「スーパーヒーローの『アイアンマン』の主人公は億万長者だし、『マイティ・ソー』は神様で、みんな特別な存在。だけど、パワーレンジャーは全員、普通の若者で、誰もが共感できるキャラクターなんだ」と語る。

「パワーレンジャー」は、1993年、米国で日本の「恐竜戦隊ジュウレンジャー」(平成4年)を現地向けにアレンジして放送した「マイティ・モーフィン・パワーレンジャー」に始まる人気シリーズで、これまでに26作が作られている。本作はその第1作のリブート(再起動)作だ。

南アフリカ出身のイズラライト監督は、「11歳くらいのときに南アで見て、夢中になった。マスクをかぶっていて役者の顔が見えないので、自分が戦っている気分になれた」と語る。

本作は、レッド、ピンク、ブルー、イエロー、ブラックと色分けされた5人の戦士が、力を合わせて敵を倒す-という基本型は、スーパー戦隊とまったく同じ。最後にはリタと一体化した巨大な怪物に、5人が合体ロボで戦いを挑むところも、戦隊シリーズの伝統を継承している。

「X-MEN」シリーズなど、近年のスーパーヒーローものは深刻な内容のものが多いが、この作品のトーンは明るく前向きである点が印象的だ。

「最近のスーパーヒーローものの作り手は、『物語が深刻なこと』がリアリティーだと思い込んでいる。でも、僕らは楽しさとリアリティーを両立させたかった。80年代にはそういう作品がたくさんあったんだ」

日本のファンに向け、「パワーレンジャー発祥の地である日本で公開できて光栄。スーパー戦隊に敬意を払って作った。ぜひ楽しんでほしい」と語った。

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