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訪日外国人に「夜」の娯楽提供  「ノンバーバル(非言語)」の舞台公演活発に

2017/07/10

2020年東京五輪・パラリンピック開催に向け増加する訪日外国人の需要を見込み、言語を使わない「ノンバーバル」という娯楽を強化する動きが広がっている。ニューヨークのミュージカルのように、訪日外国人が夜、夕食後に楽しめる娯楽が少ないことが背景にある。政府は放送番組の海外輸出などを後押ししているが、国内でコンテンツを世界に発信できる取り組みとしても、注目されそうだ。

201707101122_1.jpgノンバーバル(非言語)の舞台「W3(ワンダースリー)」の一場面(手塚プロダクション提供)

漫画家、手塚治虫の著作権管理などを行う手塚プロダクション(本社・東京都新宿区)は、漫画「W3(ワンダースリー)」を題材にしたノンバーバルの舞台に参画。戦争が絶えない地球を滅ぼすべきかどうか、意見の分かれた「銀河連盟」が、地球に調査員を派遣する―というあらすじだ。演劇の中に手品やパントマイムなどの表現を盛り込み、せりふがなくても楽しめるように工夫している。東京・青山で今月9日まで約1週間、初公演を行った後、本公演を予定している。  

一方、番組制作などを行うスタジオアルタ(東京都新宿区)は7月7日、東京・有楽町に「オルタナティブシアター」を開設。ノンバーバルの舞台「アラタ~ALATA~」の公演を始めた。

いずれも、外国人を含め誰もが楽しめる内容を目指す。アラタは戦国時代の武士が近未来の東京にタイムスリップするというあらすじで、日本ならではの殺陣(たて)を前面に出す。スタジオアルタの担当者は「訪日外国人が夕食後にも観光を楽しめる『ナイトライフコンテンツ』を提供したい」と強調。アラタは来月、一部の公演を午後8時から始める。W3も、初公演で最も遅いのは午後9時半からだ。

1回の公演が70分程度と比較的短く、ロングランで行うことも共通点だ。W3の本公演は、11月から来年3月まで195回行う。手塚プロの担当者は「海外の方が気軽に、思い立ったときに見に来られる状況をつくりたい」としている。(高橋寛次)

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