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「触れて分かる」囲碁で頂点目指す 11月に奈良で「視覚障害者世界選手権」

2017/07/07
201707061640_1-300x0.jpg視覚障害者囲碁の対局の様子(奈良県囲碁協会提供)

国内外の視覚障害者による初めての「視覚障害者囲碁世界選手権」が11月17~19日、奈良市の春日野国際フォーラム甍(いらか)別館で開催され、中国や台湾、フランスなど、国内外の招待選手最大16人が頂点を目指す。視覚障害者囲碁は専用の碁盤を奈良在住の男性が開発し、世界に広まったといい、発祥の地でこの秋、熱戦が繰り広げられる。

視覚障害者囲碁は約40年前、奈良県桜井市で繊維会社を経営していた米田昌徳さん(80)が、視力を失った囲碁好きの親族のために「触れて分かる」碁盤を考案したことに始まる。

世界各地で使われている視覚障害者用の碁盤は、縦横19本のマス目の線が立体的に盛り上がり、手で触って位置が確認できるようになっている。碁石の裏には溝があり、碁盤に固定できる仕組みだ。碁石の白黒は、黒石についた突起で確認できるという。

201707061640_2-300x0.jpg視覚障害者用の碁盤と碁石(奈良県囲碁協会提供)

現在、囲碁をたしなむ視覚障害者は全国で200~300人、県内では30~40人いるとされる。20年以上視覚障害者囲碁の普及に取り組み、世界選手権で審判長を務めるプロ棋士、森野節男九段(67)は「普及まで長い時間がかかったが、ようやく世界選手権を開くことができ感動している。目が見えない人も囲碁が打てるんだということを知ってもらういい機会になる」と話した。

世界選手権の会場では選手権とは別に、視覚障害に限らないさまざまな障害を持つ囲碁愛好者による「ハンディキャップ囲碁親善大会」や、健常者によるプロアマオープン戦「なら IGO コングレス」など、さまざまな対局や囲碁のシンポジウムが並行して開催される予定。

世界選手権などの詳細は奈良県囲碁協会特設ホームページ(http://www.igocongress.com/)で随時更新する。問い合わせは奈良県囲碁協会協会(電話0742・26・4035)。

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