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静岡・わさび漬け加工工場の「辛味挑戦室」が観光客に人気 マスク付けても涙…  

2017/07/09
201707061632_1-300x0.jpg「辛味挑戦室」で辛さを体感し、目を押さえる観光客=静岡市駿河区

ワサビ産出額全国一を誇る静岡県で、ワサビの香りを嗅いで辛さを体感できる「辛味挑戦室」が観光客らに人気だ。わさび漬け製造会社の工場に併設した見学コースにあり、実際に製品を作る工場の空気を部屋に送り込んでいる。担当者は「全身で感じて、ワサビの魅力を新発見してもらいたい」と話す。

挑戦室は、田丸屋本店(本社・静岡市葵区)が運営する「見る工場ステップインたまるや」(静岡市駿河区)に設置。2メートル四方の小さな部屋に入った瞬間、つーんと鼻の奥を刺激され、自然と涙があふれる。苦しさからうっかり深呼吸すると、押し寄せる辛味に追い打ちをかけられ、思わずせき込んだ。

埼玉県狭山市から訪れた男性は「部屋の前に立つだけでワサビの香りを感じ、入った瞬間から目が痛かった」と反応も上々だ。

ワサビはたたいたりすりおろしたりすると、辛味の素となる物質が酵素と反応し、揮発性の辛味成分を生成する。ワサビを細断して塩漬けにする工場の空気は辛味成分が充満しており、北原正博総務課長によると「マスクやゴーグルをしても勝手に涙が出てきて、目が真っ赤になる」。

この空気を挑戦室に送っているが「製造状況によって辛味の充満度が異なる」という。さらなる辛味に挑戦できるよう、押すと新しく辛い空気が送られてくるボタンも設置されており、入った客の中には連打するつわものもいた。

田丸屋本店は明治8(1875)年に創業。東海道線の開通をきっかけに、わさび漬けが全国に知られるようになった。国道150号沿いにある「見る工場」はバスツアーなどで年間約20万人が来場し、リピーターも多い。

ワサビ栽培は、静岡が発祥の地といわれ、世界農業遺産への申請が決まっている。北原さんは「ワサビは脇役でありながらさまざまな料理で味を締める万能な食材。辛さの奥には甘味もあり、奥深いおいしさを伝えたい」と顔をほころばせた。

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